カレンダーに目をやればもう4月に変わり、4日には「晴明」をむかえ19日には「穀雨」がやってきますね。
南国で冬を過ごしていたツバメが渡ってくるのもこの時期、晴れわたった4月の空を飛ぶ姿を見ることができそうです。
飛んでいても素早く空中を横切り、背をひるがえしながら方向転換する機敏さ、この独特の動きができるのは、やはりツバメしかいないかもしれません。

そして春といえば、やはり花鳥風月。
花は年間を通してスター的存在とはいうものの、やはりこのシーズンを彩る様は12ヶ月の中でも特別なポジションにいる、と言っても良いのではないでしょうか。
私は花が大好きです。
占いの仕事に転職をして間もなく助手の時代は、まだまだいつまで続くかわからない下済みの日々。
それでも私は、花だけは買い続けました。
深夜、疲れて帰宅してからも花の姿を眺めながら、もうひと頑張り。
花は心強い応援団であったのです。

その昔、中国の官史登用試験である科挙では、第一合格者を「状元」じょうげん、二番目は「榜眼」ぼうがん、三位は「探花」たんかとしました。
三位合格者は馬を走らせ、牡丹の花を買って喜びと感謝の気持ちを込めて皇帝に捧げたといいます。
昔の中国では花を愛で、花に気持ちを込めるということが生き方の中に根付いていたのでしょう。
素敵な話ですね。

やはりこれからも花と共に過ごしたい…、と思う私はベランダのプランターで薔薇の花を栽培しています。
切り花の薔薇を水栽培しながら新しい根が生えてくるのを待ち、生えてきたら鉢に植えて見守っていると、再びその花の姿を見せてくれます。
小さな蕾を見つけた時のうれしさと、花が開いた時の感動はなにものにもかえがたいものです。
咲き終わった薔薇を蘇らせることは、さほど難しいことではありませんから、みなさんも是非試してみてはいかがでしょうか。
太陽の光が強くなっていくこれからのシーズン、光合成も活発になるのでリボーン確立も高くなりそう。

花のお話で、しばらく遊んでしまいましたが今度は花より団子。
3月に広島まで出向き、宮島へ渡って厳島神社から大願寺へ。
そこで御住職に御祈祷をしていただいた後、食事処「まめたぬき」さんで、あなご御飯を頂きました。(明治45年創業の老舗旅館として知られる錦水館の中にあります)
蒸したあなごを使っていいるので焼きアナゴとは、また一味違うおいしさです。
牡蠣フライもセットになっていたので広島尽くしの豪華さでした。旅はやはりグルメで盛り上がらないとね。
しかし…、この食いしん坊熱が下がらないまま帰宅。
帰ってからもソワソワしています。
こうなれば、いっそのこと今月は日々食道楽でいってみようかなぁ、と考えたりしています。
旬な食材といえばサザエ・若鮎・明日葉・桜鯛なんかもおいしそう~。
今夜は鯛のお刺身と明日葉の酢の物なんかよいかも?と思ったりしています。
そんなこんなで来月はグルメレポートになるかもしれません。はたまた、病高じて料理教室通いが始まるような予感も?

さて天文歴を見れば4/9は牡羊座で皆既日食が起こります。
残念ながら日本では見ることはできませんが、アメリカやメキシコでは観測ができそう。
牡羊座はスタートの星座ですから、何らかのテーマを追ってスタートしたくなる人がたくさんいると思います。(やはり、ここから料理教室通いが?)
牡羊座の新月には、自主的な言動が行動できる自分を創る、そんな勇気を与えてくれるパワーがあります。
主張しなければならないときに、それを曲げたり譲ってしまうことは、自分自身の死を意味するのと同じこと。
今まで自分を閉じ込めていた人は、ここで元気に飛び出してみませんか?
春、硬い土を破って地表に顔を出す芽のように。

そして今月、もうひとつ注目すべきは4/25。
牡羊座内を逆行していた水星が、この日から順行に戻ります。
混乱や停滞から脱出ができるので、長いスパンで抱えていた問題からの解放が始まりそうです。
前日の24日は蠍座内で満月誕生。
抑えてきた感情がクライマックスをむかえ、一挙にはじけそうな予感も。
心のダムに溜めていた諸々のファクターを、ここで放水してしまうのが良いかもしれませんよ。

春です! 心の窓を広く開いて、ワーッと、走り出しましょう!

          エミール



鉢植えにしたバラ、元気に花を咲かせてくれました