温かいジンジャーティー、寝ぼけ眼の朝のあっつい緑茶、仕事の合間のハーブティー。私たちは気分や体調に合わせて、何とおりものお茶を飲んでいます。お茶の楽しみは、味を想像しながら選んで買う瞬間から始まっているともいえますね。
日本で親しまれている緑茶、紅茶以外にも、世界には白茶、黄茶、青茶、黒茶と呼ばれるお茶があります。緑茶は発酵していない不発酵茶、紅茶は完全発酵茶です。日本人も好む烏龍茶は青茶に分類され、半発酵茶になります。

このように、お茶の種類だけでも何タイプもあるうえに、飲み方にいたってはバリエーションがさらに豊富。ホットかアイス、ストレート、ミルク、レモン、ジンジャー入り、お砂糖やはちみつ、メープルシロップを加えるなど、自分好みにカスタマイズできる飲み物、それが「お茶」なのです。
今回は、そんな普段の飲み方より、もう一歩上の「お茶・上級編」を目指します。買ってそのまま飲んでいるお茶に、もう一手間を加えるorお茶自体を作ってしまうのです! どんなお茶ができあがるか、飲むまではわかりません。スリルと達成感のある、楽しいオリジナル茶づくりへ、ようこそ。

デトックスごぼう茶
ごぼう茶は女性にうれしいデトックス効果(体に溜まった毒素を排出する)があるのです。これを利用しない手はありません。そして、イメージよりもずっと香ばしいお茶ができちゃうのです。

作り方(2~3人分)
①ごぼうを1本ゴシゴシよく洗う。
②5ミリくらいの厚さにスライスする(皮はついていても、むいてもどちらでもよい)。
③日に一日干す(天気がよい日にお日様にあてるとおいしくなります)。干しかごがなければ、お皿の上にスライスをのせて、室内の日のよくあたる窓辺に置いても大丈夫。雨の日は、お風呂場の浴室乾燥機の中で干すと5時間くらいでカラカラになります。

④しっかり乾燥したら、フライパンに入れて10分乾煎り(からいり)。

⑤さましてから、ビニール袋に入れて軽くもんで細かくする。
⑥茶こしに入れ、お湯をそそげばできあがり。

飲んでみました♪
作る前は、ごぼうのアクで苦くなったり、飲みにくい香りがしたら嫌だなと思ったのですが、できあがると、とっても香ばしくてびっくり! 変な苦みやエグみがないお茶になりました。くせがないのでたくさん飲めます。ちなみに、ごぼう茶は本などでも紹介されている今はやりのお茶ですよ。

女王様のフルーツティー
ある紅茶専門店で「フルーツティー」を頼み、あまりの美味しさにポットのふたをあけて中身を確認してしまったことがあります。自分でも作れそうなので、チャレンジしてみました。フルーツはリンゴやオレンジなどを入れてみましょう。

作り方(2~3人分)
①リンゴ1/4個をいちょう切りに、オレンジ1/4個の皮をむいて、くし型に切る(ティーポットに入るように小さめに切る)。

②ティーポットに、紅茶茶葉(ダージリンなど家にある紅茶の茶葉でOK)を小さめのスプーン2杯分と、フルーツを入れ、3~4分ほど蒸らす。

③紅茶カップにはちみつをお好みで入れて、②をそそぐ。ロゼワインをスプーン一杯分カップに加えると、コクが出て味わい深くなる。

飲んでみました♪
口元にカップを近づけただけで、ほのかなフルーツの香りがしてうっとりしました! 飲むと、少しあまずっぱい味のお茶でしたよ~。

手軽なマンゴーブレンドティー
コンビニエンスストアに、小腹を満たす、おやつ用のドライマンゴーが売っています。これに紅茶の茶葉をブレンドして飲んだらどうだろうと考えて作りました。非常に簡単で、忙しい朝でも香りのよいブレンドティーがすぐにできます。

作り方(2~3人分)
①買ってきたドライマンゴーを包丁で刻む。

②紅茶の茶葉2杯とドライマンゴーをティーポットに入れて、お湯をそそぎ3~5分ほど蒸らしてできあがり。

飲んでみました♪
はじめはマンゴーの香りが出るか心配でしたが、しっかりマンゴーの香りもして、さらにこのマンゴーはお砂糖でコーティングされているので、それがほどよくお茶に溶け出して、少し甘いお茶ができました。ああー美味しいなぁと、ほっとしました。

さわやかティーソーダ
炭酸と紅茶を入れて、甘味にシロップを加えると春先から夏に楽しめる爽やかなティーソーダになります。ミントを加えるとリフレッシュできる一杯になり、レモンをしぼってもさっぱりとしたジュースのような味わいになります。

作り方(1人分)
①紅茶をお湯で濃い目に出し、耐熱のガラスグラスに100ccほど入れる。
②①を冷蔵庫で冷やす。
③冷えた炭酸水を上から150ccほどそそぐ。

④シロップを加えて好みの甘さにする。

飲んでみました♪
市販の本にあるレシピよりも、今回のレシピは炭酸を多めに入れています。お茶と炭酸とは意外な組み合わせですが、喉ごしが良くて飲んだ後に気分がすっきりしました!

疲労回復ジンジャーティー
風邪をひきそうだな、体が疲れたなと思ったときに、この一杯を飲んでみてください。生姜が体を温めて血の巡りがよくなり、元気が出ます。

作り方(2~3人分)
①生姜をひとかけら(親指大くらい)を、すりおろす。

②ティーポットに400ccのお湯と、ティースプーン1杯の茶葉、すりおろした生姜を入れて3~4分蒸らす。

③そのまま飲んでも美味しいし、黒砂糖を加えて甘くして飲むのも美味。生姜が辛すぎると感じた場合は少なめに。飲んでみて、もう少しパンチの効いた味にしたければ、カップに生姜を足すなど量を調整して入れる。

飲んでみました♪
実は昔からよく作って飲んでいる一品です。冷えたときや風邪をひいたかな?という時に作って飲むと、ぴりりとした辛さの後に身体がぐーんと温かくなり、治る気がしちゃいます。甘味を加えて作ると、ゴクゴク飲めて身体がじわーっとゆるみます。お砂糖がないとさっぱりしているので、食事の時にもおすすめです。

忙しいからといって日々の生活をおろそかにすると、ますます焦って失敗を招く結果となります。そんな時に一杯のお茶を飲んでみてください。あなたの心を静めて、リラックスさせてくれるはずです。

そして、少し余裕がある時には、オリジナルのお茶をぜひ作ってみてください。フルーツやスパイスを入れるとグッと味わい深くなり、お茶の世界が広がります。野菜を干して、ごぼう茶のような野菜茶を試してみるのも面白いでしょう。
買ってきたブレンドティーや、お店で飲むお茶とは一味違う優しい味わいになること請け合いです。お友達を呼んで、あなたのオリジナルブレンドをご馳走しても喜ばれるはず。

さて、今日は何茶を飲みましょう?

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撮影:くにろく