悪霊を追い出す「十二夜」と、来訪する神々と交流する年末年始
冬至、クリスマス、新年、そして節分。
冬は1年でも一番忙しい時期? かもしれません。
まずは冬至です。
冬至は太陽の力がもっとも弱まったあと復活する節目として、今でも我々は柚子湯に入ったりカボチャを食べたりして、幸せや健康を願います。
ゲルマン文化の伝統が残る欧州各地では、もっとも寒さの厳しく夜が長いクリスマス前後から1月6日頃までを「十二夜」と呼び、悪霊たちを家から追い出し清める「燻し夜(いぶしや)」などの儀式が行われるそうです。
太陽暦の365(366)日と太陰暦の354日の差が12日なので、この12日間はどちらの年にも属さない特別な時間と考えられた、という説もあるようです。
「サウィン(ハロウィン)」以降のこの季節、人々は「ヴォーダン」(ゲルマン神話の主神)が眷属の魔物を引き連れて夜空を駆け巡る「ワイルド・ハント」を行い、人をさらっていくとも言い伝え、夜は家の扉を固く閉ざしました。
こうして冬の寒さや雪嵐に備えたのです。
またオーストリアなど中欧諸国の山村には、12月になるとサンタクロースと「クランプス」という鬼が一緒にやってくるそうです。サンタクロースは贈り物をくれますが、クランプスは「親の言いつけを守っているか」などと叫びながら柴の小枝で人々を打ってまわり、ひとしきり大暴れして去っていきます。
まさに日本のナマハゲそのものですよね。

2018年、日本の「来訪神 仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
男鹿のナマハゲ、吉浜のスネカ、米川の水かぶり、遊佐の小正月行事(アマハゲ)、能登のアマメハギ、見島のカセドリ、甑島のトシドン、薩摩硫黄島のメンドン、悪石島のボゼ、宮古島のパーントゥ。日本にもこんなに「クランプス」の仲間がいたんですね。
日本の「鬼」は平安時代末期、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』の百鬼夜行説話などで物語られ、疫病や害悪をもたらすものとされました。でも一方では陰陽師の呪力で操られる式神として、厄病神や魔物・妖怪を追い払う存在ともされていたそうです。
害悪をもたらす存在として人々の油断を戒め、ときには式神として我々を叱ったり厄病神を追い払ったりしてくれる鬼。
気持ちを引き締め直して平成最後の年末年始を過ごし、小正月は鬼に叱られないようにしたいものですね。
参考文献・資料
『ヨーロッパの祭と伝承』植田重雄:著 講談社
『中世の祝祭 伝説・神話・起源』フィリップ・ヴァルテール:著 渡邉浩司/渡邉裕美子:訳 原書房
『ケルト 再生の思想-ハロウィンからの生命循環』鶴岡真弓:著 筑摩書房
『鬼と日本人』小松 和彦:著 KADOKAWA
『ヨーロッパ古層の異人たち―祝祭と信仰』芳賀 日出男:著 東京書籍
「中部ヨーロッパ年間習俗と聖者崇拝の研究」植田重雄:著 JAIRO:http://jairo.nii.ac.jp/
冬は1年でも一番忙しい時期? かもしれません。
まずは冬至です。
冬至は太陽の力がもっとも弱まったあと復活する節目として、今でも我々は柚子湯に入ったりカボチャを食べたりして、幸せや健康を願います。
ゲルマン文化の伝統が残る欧州各地では、もっとも寒さの厳しく夜が長いクリスマス前後から1月6日頃までを「十二夜」と呼び、悪霊たちを家から追い出し清める「燻し夜(いぶしや)」などの儀式が行われるそうです。
太陽暦の365(366)日と太陰暦の354日の差が12日なので、この12日間はどちらの年にも属さない特別な時間と考えられた、という説もあるようです。
「サウィン(ハロウィン)」以降のこの季節、人々は「ヴォーダン」(ゲルマン神話の主神)が眷属の魔物を引き連れて夜空を駆け巡る「ワイルド・ハント」を行い、人をさらっていくとも言い伝え、夜は家の扉を固く閉ざしました。
こうして冬の寒さや雪嵐に備えたのです。
またオーストリアなど中欧諸国の山村には、12月になるとサンタクロースと「クランプス」という鬼が一緒にやってくるそうです。サンタクロースは贈り物をくれますが、クランプスは「親の言いつけを守っているか」などと叫びながら柴の小枝で人々を打ってまわり、ひとしきり大暴れして去っていきます。
まさに日本のナマハゲそのものですよね。

2018年、日本の「来訪神 仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
男鹿のナマハゲ、吉浜のスネカ、米川の水かぶり、遊佐の小正月行事(アマハゲ)、能登のアマメハギ、見島のカセドリ、甑島のトシドン、薩摩硫黄島のメンドン、悪石島のボゼ、宮古島のパーントゥ。日本にもこんなに「クランプス」の仲間がいたんですね。
日本の「鬼」は平安時代末期、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』の百鬼夜行説話などで物語られ、疫病や害悪をもたらすものとされました。でも一方では陰陽師の呪力で操られる式神として、厄病神や魔物・妖怪を追い払う存在ともされていたそうです。
害悪をもたらす存在として人々の油断を戒め、ときには式神として我々を叱ったり厄病神を追い払ったりしてくれる鬼。
気持ちを引き締め直して平成最後の年末年始を過ごし、小正月は鬼に叱られないようにしたいものですね。
参考文献・資料
『ヨーロッパの祭と伝承』植田重雄:著 講談社
『中世の祝祭 伝説・神話・起源』フィリップ・ヴァルテール:著 渡邉浩司/渡邉裕美子:訳 原書房
『ケルト 再生の思想-ハロウィンからの生命循環』鶴岡真弓:著 筑摩書房
『鬼と日本人』小松 和彦:著 KADOKAWA
『ヨーロッパ古層の異人たち―祝祭と信仰』芳賀 日出男:著 東京書籍
「中部ヨーロッパ年間習俗と聖者崇拝の研究」植田重雄:著 JAIRO:http://jairo.nii.ac.jp/




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