夏越の祓で太陽の力にあやかる方法

夏至の前後に、神社で行われるのが半年に一度の「大祓(おおはらえ)」、「夏越の祓(なごしのはらえ)」「水無月の祓」とも呼ばれます。本来は夏至祭りとして暑さや災厄を乗り越えられる生命力を得るために、太陽の力が最も強くなる夏至に行われていました。現在では6月の晦日(みそか、30日)に行われることも多いようです。

昔は「風そよぐ楢の小川の夕暮れは、禊ぞ夏のしるしなりける」と百人一首にその様子が詠まれているように、人々は川などの水辺で禊(みそぎ)をしていました。本格的な夏を迎えるにあたり、暑気に負けないように心身についた半年分の穢れを洗い流して生命力をリセットしたのです。

今日では禊ぎは水行より、夏、旺盛な生命力で繁茂する茅(かや)束ねて太陽に見立てた「茅の輪(ちのわ)」をくぐって行われることが多いようです。「日輪」をくぐることで穢れを祓い、夏至の太陽の力を心身に取り込むのです。

「茅の輪くぐり」には作法があります。
まず茅の輪の前で社殿に向かって一礼し、「水無月の 夏越の祓いする人は 千歳(ちとせ)の命 延ぶというなり」という呪文を唱えながら左足で茅の輪をまたいでくぐり、左回りで輪の前に戻ります。
再び社殿に一礼し、今度は呪文を唱えながら右足で茅の輪またぎ、右回りに戻ります。これで二周り。三周り目は、また社殿に一礼、呪文を唱えながら左足でまたいで左回りに戻ります。最後、社殿に一礼し両足を揃えてピョンと茅の輪を飛び越えながらくぐります。
後はそのまま社殿にお参りすれば、穢れが祓われ生命力が蘇り、災厄をはねのけられるようになるというわけ。

本格的な暑気が訪れる季節にコロナ禍が重なる今年の夏。
密集を避け感染予防に気を付けながら、無病息災を願って「茅の輪くぐり」で禊ぎをしてはいかがでしょうか? 茅の輪がない神社でも日輪を思い描いて、同じようにまたいでから社殿にお参りしましょう。
1年でいちばん強い太陽の力が、ご利益の効果を高めてくれるでしょう。

それでは皆さま、お体を大切に。幸せな夏を迎えましょう。
チャオチャオ、マークでした。

※写真は東京・杉並区の大宮八幡宮の茅の輪

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