ラッパ状になった葉っぱを見つけて! 国内でもめずらしい異変種のイチョウ

【木の特徴】
普通は扇形をしている葉が"ラッパ状"になっているイチョウの木。
扇形をくるんと丸めたような葉を、ところどころに見つけることができます。年によって、その数は多かったり少なかったり。
枝についた葉で見つけられない時は、地面に落ちている葉を探すと見つかるかも!
世にもめずらしい葉っぱをつけるイチョウの木。
ラッパ、ぜひ、見つけてみてください。

★この木を見るポイント
ラッパ状の葉。扇形の両端が丸まっています。

【ラッパイチョウとは?】
ラッパ状の葉を各枝でつけるのが特徴。国内でも数本しか確認されていない変異種のイチョウ。
奈良県宇陀郡の春日神社(保護樹木)、島根県篠山市の医王寺(県指定天然記念物)、出雲市大社町の知西寺など計十数本が確認され、天然記念物などに指定されています。
ラッパ状の葉の出現割合が多いほど、植物学的に貴重とされています。この宇津貫・熊野神社のラッパイチョウは巨樹写真家の高橋弘さんが発見しました。
※参考資料:読売新聞2003年9月13日付

【歴史を伝える】
この神社の狛犬は「人面狛犬」と名づけたくなるほど、不気味な顔をしています。手足はなく、鼻や目のあたりは人間そっくり!
由来を記した看板によると、明和2(1765)年に造られたという長い歳月をここで過ごしてきた狛犬です。境内には寛延4(1751)年に建てられた角石塔もあります。
ラッパイチョウは大正13(1924)年1月26日、皇太子殿下(昭和天皇)御成婚記念樹として植樹されました。

【この木に会いに行こう!】
JR横浜線「八王子みなみ野」駅から徒歩15分。

○杉原先生の著作
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』
定価:3,024円(税込)A5判・並製・284頁 ISBN:9784906828357
聖樹研究家の杉原梨江子先生が約220種の花の名前の歴史、物語、言い伝え、「シンボル」となるキーワードを丹念に集めました。植物学とは異なる、花の文化誌です。
http://www.setsuwa.co.jp/publishingDetail.php?pKey=177


○杉原先生の携帯サイト(フィーチャーフォン)
ケルトの森 木精占術
http://celticforest.jp/

○杉原先生がラジオ出演!
月に1度、『花のシンボル事典』から季節の花を紹介しています。
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番組名:エフエムふくやま・本の情報番組「ブック・アンソロジー」<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
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