案山子(かかし)は秋の恵みを守ってくれる神様!

短い秋があっという間に通り過ぎ、木枯らしが吹くようになってきました。
冬将軍の訪れも間近のようです。
みなさんにはお変わりありませんでしょうか……。こんにちは、マークです。

さて、今度の金曜日、11月23日は勤労感謝の日。
子供の頃は日頃頑張って働いてくれるお父さんお母さんに、いつも頑張って働いてくれてありがとう……と、感謝をする日だと思っていました。
でも本当は、各自がいつも健康で、元気に働けることへの感謝を捧げる日なのだとか。

この日はまた、宮中の儀式や式典などを定めた、延喜式の中に記されている新嘗祭が行われる日でもあります。古来、天皇陛下が1年の農耕と収穫に感謝して、新しくとれた米を神様と共に食す行事が行われ、明治期以降戦前までは国民の祝日とされていました。
庶民の間でも、この秋の収穫を神様に感謝する風習は、今でも残っています。

そう言えばアメリカでは11月の第4木曜日はサンクスギビングデイ。
七面鳥や新しく取れた作物を料理してみんなで分かち合う、収穫感謝の休日です。
一年の農耕と収穫を神様に感謝する気持ちは、世界共通のものなのだと思います。

さて新嘗祭の日には、その年、新しくとれた五穀や作物と一緒に、田畑の神の象徴として、藁で作った赤ら顔の案山子が祭壇に供えられたと言うことです。

この赤ら顔の案山子の姿の神様は山田曾富謄(やまだのそほど)、またの名を久延毘古(くえひこ)と言います。
山奥の田畑の中に一本足で立ち、歩くことのできないとされた神様でしたが、田畑に立ち寄る鳥たちから世界中の出来事や情報を聞き集めているので、知らないことは何もない、とてももの知りの神様なのだとか……。

学生や受験生、資格試験などを控えているみなさんは、部屋や机の片隅に、赤ら顔の案山子の藁人形や絵を飾り、小皿に五穀の代わりの雑穀米をお供えして、案山子の神様が知恵や知識を授けてくれるように祈りましょう。
そして一生懸命に勉強すれば、きっともの知り案山子の神様の知恵があなたに宿って、受験必勝間違いなしですよ!

それでは今月も皆さんの幸せを心よりお祈りいたします。
チャオチャオ!、マークでした!!