1月が足早に通り過ぎて、その後ゆっくりと2月が歩いてきました。
お元気でしたか? インフルエンザがとっても流行っているみたい。
大丈夫? 寝込んでいませんか? 何でも流行っているものは取り入れてみたいけれど、インフルエンザばかりはノーサンキューですよね。

このお便りを書いているのは1月の終わり。マンゴーの木の下で綴り始めました。
えっ、マンゴー? そう、あのフルーツのマンゴーです。
でも? どうして? 木の下? 
実は4年前に、デザートで食べたマンゴーを種から育てていたら、いつの間にか私の身長を追い越して、大きな子になってしまったのです。
出身地が暑い国なので、冬はお家の中に入れて一緒に過ごしていますが、一週間くらい前に「あれ?なんだろう?」と思ってジーッと見つめ、「もしかしたら?」とネットで調べてみたら、なんと! 花芽でした。
たぶん今までにも見ていたことがあるのかもしれませんが、きっと気づかないまま通り過ぎていたのでしょう。それにしても実生のマンゴーが花をつけるなんて! と感動でイッパイです。

実生と言えばヤブツバキと柿も。
この子たちも、以前まいた種が芽を出し、いつの間にか花が顔を見せるようになりました。
柿はまだまだ冬眠中なのですが、5月になると花が咲き始めます。
可愛いですよ。
そんなに難しいことではないので、あなたもチャレンジしてみませんか。

この子たちは植木鉢に種を埋めてしばらくすると、「ヨイショッ!」って感じで、土の下から顔を出してくるので、「はじめまして」からスタートして、時々、話しかけながら育てているのですが、いつしか家族の一員になってしまいました。
最初のうちは話しかけるのが「何となくわかっているような?」、そんな気がしていましたが、やがて、「わかっていると思う。」 「イヤ、絶対にわかるはず。」
そう思うようになりました。

なぜって同じ生命体なのですから、共通の言語は持っていないだけで、生きていることや心の動きがわかっていても、何の不思議もないと思います。

そういえば20代の頃、幼稚園の先生をしていた時に、雨上がりの園庭で子供たちと遊んでいると、
「先生、木やお花が『おいしいお水をありがとう』って言ってるよ」
そんな言葉を聞いたものでしたっけ。
子供たちの感性の中では、植物たちは天から飲み物をもらって喜んでいるように見えたのですね。

いつまでも、心が錆びつかないようにしていくのは大変なことです。
煩雑なことや疲れることが多い日常生活の中にいると、いつしか現実的な視点のみで、物事をとらえるようになってしまいますから…。だからこそ、忘れないようにしたいなって思います。
早春の空の下で、そろそろ地面から顔を出す準備をしている小さな命。そして、冬の間じっと固く結んでいた手を広げようとしている木の芽たち。

まだ寒い冬ですが、花の季節はもうすぐです。

   エミール



真ん中にあるのがマンゴーの花芽です。お花が楽しみ!


お友達の家でもネコを飼っています。獣医さんと一緒に訪問しました。ネコさんたちの寝顔に癒されます。
ラキちゃんとモカちゃんです。

※エミール先生の「アトリエ便り」では、随時情報を発信しています。みなさまのご訪問お待ちしています。
http://kaminosachi.com/
エミール先生の日々のエピソード、ブログで発信中です~!