女性なら年齢関係なしに、誰だって、いつまでも若々しくキレイでいたいですよね。
とはいえ、若くありたいと思ってした努力が“若作り”になってしまうのは避けたいところ……。
そこで! ティーン誌から女性誌、TVなど幅広い世界で活躍しているヘアメイクの山崎由里子さんに、「マイナス5才」をキーワードに簡単にできる自然な若見せテクニックを教えてもらいました!

山崎さん:年齢を重ねると、どうしても目尻や口角が下がってきてしまうんですよね。そうすると、なんとなく顔全体がぼやけた印象になってしまって、老けて見えてしまうんです。

スタッフ:だんだん、重力に逆らえなくなって下がってくるんですよね……。

山崎さん:そこでメイクの出番です! 口角が下がって見えるなら、リップペンシルで口角をちょっと上げ気味に描いてしまえばいいんです。口角が上がっていると、ちょっとほほえんでいるようにも見えて優しげな雰囲気になりますしね。口紅が落ちたときにラインだけがバッチリ残らないように、脣の輪郭を描いた後は内側に向かってボカすようにしておきましょう。

スタッフ:リップペンシルとか口紅を使うと、なんか逆に老けて見えそうな気がするのですが……。

山崎さん:最近の口紅は、グロスのようなツヤ感のあるものが多いんですよ! ツヤ感があるとくちびるの縦ジワも目立たないので、さらに若々しく見えます。リップペンシルを使うのは面倒だと言う人は、口紅の角を使って輪郭を取ってから内側を塗るといいですよ。

スタッフ:なるほど~! では目元が気になる場合はどうすれば……?

山崎さん:目元をハッキリ見せるには、アイラインがオススメです。目尻を少しハネあげ気味に描くと、目元全体がキュッと上がって見えます。


スタッフ:アイラインって、描くのニガテなんです……。

山崎さん:太く引く必要はないですよ。まつげとまつげのすき間を埋めるようにするだけでも、印象は違ってくると思います。ぜひ目じりのコワザもやってみてくださいね。

山崎さん:顔の中心、目元も含めて目の下~頬にかけての逆三角のゾーンは、一番人に見られる部分なんです。なので、この部分のカゲやくすみを「とばす」ことがとても大切。特に目の下はくすみやすく、クマなどもできやすいので明るくみせるよう心がけて下さい。

スタッフ:クマやくすみなどのトラブルは、コンシーラーなどでカバーすればいいんでしょうか?

山崎さん:そうですね。ただ、コンシーラーはつけすぎるとヨレるので、そんなにトラブルがひどくない場合は、コントロールカラーやハイライトがオススメです。

スタッフ:ハイライトってTゾーンに入れるんじゃないんですか?

山崎さん:ハイライトをTゾーンに入れると、顔に立体感が出ます。そして目の下の逆三角ゾーンに入れると、光の効果でくすみなどのアラを飛ばして、イキイキとした表情を作り出す効果もあるんですよ。肌がマットだと、どうしても老けて見えてしまいますからね。
また、下まぶたのキワに、パールベージュやゴールドのシャドウを細く入れておくと、これも光の効果で瞳がイキイキとキレイに見えるので、マイナス5歳の効果はあると思いますよ!

スタッフ:下まぶたにパール感のあるものを入れると、昔流行ったギャルっぽくなるような…(^^;

山崎さん:白っぽいものや、大粒のラメが入っているようなものだとギャルっぽくなりますが、上品なパール感のあるものを選べば大丈夫ですよ。

山崎さん:最初に、目元や口元が下がってくるって言いましたけど、年齢を重ねるとフェイスラインもあいまいになってくるんですよね。そういう場合は、ファンデーションの2色使いがオススメです。フェイスラインにワントーン暗めのファンデーションを使うことで、輪郭が引き締まってシャープな小顔を演出できます。

スタッフ:ファンデーションはリキッドがいいんですか?

山崎さん:私は仕事柄リキッドを使うことが多いんですが、クリームでもパウダーでも肌質や好みで選んでかまいません。ただ、どのタイプを使うにしても、薄くつけるよう心がけてください。目元や口元など、よく動く部分は厚塗りにしすぎると、逆にシワが目立ってしまうことに……。ファンデーションの厚塗りも、老けて見える原因になるんですよ。

スタッフ:先程のお話では、目の下にハイライトを入れるということでしたが、ハイライトを入れるならチークは入れなくてもいいんでしょうか?

山崎さん:血色感がないと顔がのっぺり見えてしまうので、チークも大事ですね。チークを入れるだけでも顔に立体感が出るので、小顔に見えるんですよ。最近の若いコにはかわいいピンクが人気ですが、OLさん世代になってきたら、もうちょっと落ち着いたトーンのローズピンクやサーモンピンクの方がしっくりくると思います。

スタッフ:そういう色選びにも、「痛々しい若作り」と「イキイキした若見せ」の違いが出るんですね。

山崎さん:ほんのちょっとのことなんですけど、気がつくとそれが大きな差になっているんですよね。
自分がどう見られているのか、客観的に自分を見つめることはとても大事なことだと思います。
自分のメイクがどうなのかっていうのは、友達と写真を撮ってみるとよくわかることがあります。私も写真に写った自分を見ると、イメージと違っていたりすることも(笑)。でも、そうやって「じゃあ今度はこうしよう」って思うことが大事なんじゃないかなって思います。

いかがでしたか? 
今回はすぐに実践できる、簡単テクを中心に教えていただきました。
もう一度手持ちのアイテムや自分の写真を見直して、マイナス5歳を叶えてみましょう♪