マークさん、どうして桜の時期にお花見をするんでしょう?
マークさん:それはね、『花咲かじいさん』という昔話にヒントがあるんだ。

『花咲かじいさん』って、「枯れ木に花を咲かせましょう」って言いながら、木に灰をまいて花を咲かせる…あの昔話…?

マークさん:そう。その「枯れ木」というのは桜の木なんだよ。普通、木に花が咲く順番って、葉っぱが出てから花が咲くだろう? でも桜は花が先。それが昔の人にはまるで、枯れ木に花が咲いたように見えたんだ。桜の花は、いったん死んでしまったのに息を吹き込まれて再生したものの象徴なんだよ。お話で、真面目で優しいおじいさんが、ウスや裏の畑など何もないところから宝物を生み出していくだろう? これは「何もない土地から、財宝につながる農作物がいっぱいとれた」という意味があるんだ。お花見は、そんな豊穣を願う農業のお祭りだったんだよ。

なるほど! それで桜の木を囲んで、みんなでにぎやかに過ごすんですね!

マークさん:『花咲かじいさん』の原型は中国にあってね、中国では、春になると「花神」と呼ばれる神様が、冬の何もない野山に種をまいて花を咲かせる、という伝説があるんだよ。それが日本に伝わって「花神」は「花咲かじいさん」になったらしい。だからお花見には、春が来た喜びと、「生き物を育てて繁栄させる神様がこの土地にやってきた! さあ、農作業を頑張ろう! 頑張れば、何もない土地からどんどん財産が生み出せるぞ」っていう意味があったんだよ。

そっか~♪ お花見がウキウキするのは、やっぱり、幸運がやってくるプロローグだからなんですかね♪♪ あ、でも……桜って……華やかで幸せなイメージとは真逆のイメージもありませんか? 魔のパワーというか……。

よく「桜の木の下には死体が埋まっている」なんて怖い話もありますよね…?

マークさん:ああ、それは梶井基次郎という、大正時代の作家さんが書いた短編小説『桜の木の下には』だよ。でも、桜の木と死体、っていうのは、縁がないわけじゃないんだ。

えぇ~~っ! 本当に埋まっているんですか!?

マークさん:人が亡くなったとき、昔はそのまま土に埋葬する「土葬」が主流だったんだよ。しかも、もっと時代をさかのぼると、現在のようにお寺にお墓があったわけじゃなくて、野原に遺体を埋めたり置いてきたり…なんていう習慣があったらしいんだ。

ひぇ~、そ、そうなんですか!

マークさん:そう。そしてそのとき、再生の象徴である桜の木の側においてくることで、亡くなった人が生まれかわってきてくれることをお願いしたんじゃないかな。

そういえば、お寺などお墓のあるところに桜の木があることが多いですよね? それにも再生の願いが込められているのかな……。

マークさん:そうかもしれないね~。そういえば、この季節に食べる「桜餅」も、お寺で作られたものなんだよ。関東風が「長命寺(ちょうめいじ)」、関西風が「道明寺(どうみょうじ)」。江戸時代に、塩漬けにしておいた桜の葉を餅にくるんで、お寺の門前でお花見の季節に売ったのが始まりなんだよ。

そうなんですか~! 旬のものを身体の中に取り込むのは、幸運を呼び込むことにもつながるんですよね! 桜餅を食べながらお花見すれば、最高ですね♪(≧∀≦)

最後に、桜のパワーにあやかった、桜を使ったおまじないを教えてもらいました。

願いを叶えてくれる桜の花びら名刺
できるだけきれいな桜の花びらを、5枚用意して。それを名刺くらいの大きさの白い紙に、桜の花の形に貼ろう。そして、叶えたい願いを紙の裏に書いたら、白い和紙に包んで、いつも使っている手帳や定期券入れに入れておいて。桜の花が願いを叶えてくれるよ。

二人の恋をよみがえらせる桜の再生パワー術
別れてしまった彼と、もう一度やり直したいと思っているなら、白い紙に自分と彼の名前を書いた相合い傘を描いておこう。それを桜の木の根元に埋めておくか、木の枝にそっと結んでみて。桜の持つ再生のパワーが、ふたりの間の恋心をもう一度復活させてくれるはず。

次の花見では、桜が持つ不思議なパワーについて、思いを巡らせてみるのはどうでしょう? いつもとはまた、ちょっと違った味わい方ができるかも♪


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