ヒロシマの街に咲いた、いのちの輝き。今も暑い夏、ピンク色の花を長く咲かせます

【木の特徴:幹にウロがある】
夏、濃いピンク色の花を咲かせるサルスベリ。
花期が長く、約100日間も咲き続けることから、漢名「百日紅」と名づけられています。

原爆投下の翌年の春、芽を吹き返し、夏には再び花を咲かせました。この美しい花が焼け跡の残るヒロシマの街に咲いたとき、どれほど力強く、輝きに満ちて、目に映ったことでしょうか。花のいのちの色は、人々に生きる力と希望をもたらしたと伝えられています。

サルスベリは境内西側で被爆、1992(平成4)年、本堂の改築に伴い、現在の場所に移植されました。幹にはウロがあり、斜めに大きく傾き、痛々しい姿をしていますが、毎夏、枝いっぱいに花を咲かせます。

【被爆を伝える】
400年以上の歴史をもつ善正寺。原爆によって、当時の住職を失い、伽藍は全焼壊滅、御門徒の人々も四散して、寺は存亡の危機を迎えました。しかし、戦後、皆で復興に力を注ぎ、本堂や庫裡などの再建を遂げたそうです。
ご住職の中山さんによると、一時、この木は枯れかかったことあるそうです。
「だんだん弱り、もうだめかと思った年もあり、絵に残しておこうと、画家の入野忠芳先生に描いていただきました。しかし、その翌年の春には芽を出し、ほっと安心しました。今も毎年、夏になると、鮮やかなピンク色の花を咲かせてくれますよ」。

【この木に会いに行こう!】
原爆ドームから徒歩20~30分。広島電鉄電車「別院前」駅で下車、徒歩3分

【被爆樹を知っていますか?】
広島市では、原爆の爆心地から約2キロ以内で被爆し、現存する161本を「被爆樹木」として登録し、保護しています。私はこの原爆を生きのびた木々を訪ね歩き、木のそばで生きてこられた被爆者の方々のお話を聴いてきました。あまり知られていない被爆樹のことを知っていただきたくて、季節ごとに少しずつ紹介します。

○杉原先生が広島の被爆樹、1本1本を訪ね歩いて紹介した本です。
『被爆樹巡礼 原爆から蘇ったヒロシマの木と証言者の記憶』実業之日本社
ISBN:9784408008813
https://www.amazon.co.jp/dp/4408008818/

○杉原先生の著作
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』 説話社刊
定価:3,024円(税込)A5判・並製・284頁 ISBN:9784906828357
⇒聖樹研究家の杉原梨江子先生が約220種の花の名前の歴史、物語、言い伝え、「シンボル」となるキーワードを丹念に集めました。植物学とは異なる、花の文化誌です。
http://www.setsuwa.co.jp/publishingDetail.php?pKey=177


○杉原先生の携帯サイト(フィーチャーフォン)
ケルトの森 木精占術
http://celticforest.jp/


○ラジオ出演
月に1度、『花のシンボル事典』から季節の花を紹介しています。
毎月・第3火曜日の19時25分から。
番組名:エフエムふくやま・本の情報番組「ブック・アンソロジー」<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
※「エフエムふくやま」公式サイトのWEBラジオでお聴きになれます。
『花のシンボル事典』クチナシ放送中
https://www.youtube.com/watch?v=2HBp5XD3xUs

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