こんにちは。 
風の中に春の声が聞こえる3月がやって来ました。今このお便りを書いている手元には春の陽射しが煌めき、思わずタイピングをするテンポがアップしてしまいます。春って躍動感あふれる季節ですね。

ネットで調べてみたら

「ヨーロッパ諸国言語での呼び名であるmars,marzo,Marchなどはローマ神話のマルス (Mars) の月を意味するMartiusから取った」
3月の名称のいわれにはローマ神話における軍神マルス(ギリシア神話ではアレスが軍神)が登場し、強いエネルギーと逞しさの象徴と解説されています。

マーチには軍神マルスと並び行進曲という意味もあるので、春のイメージはのんびりばかりではなく、一方では強いエネルギーが秘められていると考えても不思議ではありませんよね。
次から次へと噴出すように出てくる新芽や固い土を持ち上げて地上に顔を出してくる花たちを眺めていて、本当に凄いなぁ。12カ月の中で3番目の月ってこんなにエネルギーがあるんだ~。なんて、なんだかとても神聖な気持ちになってしまいます。

とはいえ、3月を迎えたばかりの頃は気分的に「あーー、なんだかボンヤリしちゃう~」とそんな側面を持つ春。
二通りのエネルギーが混ざり合って、張り切ってみたり、のんびりになったり、とかく春先の行動は不可解になりがち。
占星術的に「春の取説」を書いてみるとしたら、12星座の最終星座とトップの星座の引き継ぎ点における混乱期。
終わりと初めの混沌。
静けさから嵐の序章へと移ろいゆく中で弛緩と緊張が混じりあい、情緒不安定気味で日々気分がコロコロ変わりがち。
急にセンチメンタルになったかと思うと怒りっぽくなったりもするので、相手にも自分にも要注意。
というところでしょうか。

でも、太陽が春分点を通過して牡羊座の舞台になると序章から本章へとトーンが変わり、ここからが本番とばかりにマルスが登場して、華やかで躍動感あふれる物語に変わります。
(今年の春分点は3月21日 06:58)
出会いと別れの交差点で勇気ある告白や永遠の友情への誓い。
叶わぬ恋への決別と新しい人生のスタート。
みんなそれぞれにテーマは違いますが、春の物語には希望と不安の縦糸と、勇気と臆病の横糸が織りなすドラマがありますよね。

私の3月は、パッと咲き風と共に去りゆく桜の心にどこかリンクするところがあって、うれしくもあり、もの哀しくもあって一年の中で最もナーバスになってしまう、そんな期間です。

あっ! でも、こんなしんみりしたお便りのおしまいでは淋しくなってしまうので、2月の思い出をほんの少し。

写真は取材で訪れた新潟県当間高原です。積雪2メートルくらいでしたが、雪空の合間に微笑みを見せてくれたお日様のおかげで外遊びができました。

スノーシューで雲のような雪の上を歩き、ウサギさんやキツネたちの足跡を発見。ウサギさんのジャンプ力は凄くてワンジャンプで2mほども跳んでいます。キツネさんの足跡は、まるでダンスで踏むエレガントなステップみたい。
そういえば、フォックストロット(社交ダンスの一種)ってキツネさんの足跡から名がついたとか。
雪の上に残されている小動物たちの足跡で楽しい想像が膨らみました。白いカンバスの上で繰り広げられる森のお話は、またいつかの機会にお話しましょうね。

ウサギさんが樹をかじった跡!

最後に、先月号でお話ししたマンゴーは小さなお花がイッパイ、今、満開です。

さて? 実がなるかしら? どうかしら? ちょっと、わくわくしています。

     エミール


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