「桔梗」の花言葉「永遠の愛」
今年こそは「普通の秋」の訪れを期待したいものです。
夏の初め頃から秋口まで咲く桔梗(キキョウ)の花。私の家の庭先では、ちょっと遅咲きながら風船のように膨らんだ丸い蕾がようやく開き始めています。
万葉集の頃から秋の七草のひとつとされてきた涼しげな紺色の花を見ると、残暑を少し忘れられる気がします。
じつはその万葉集で山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ秋の七草の和歌、
「萩の花、尾花(をばな)、葛花(くずはな)、なでしこの花、をみなへし、また藤袴(ふぢはかま)、朝顔の花」の「朝顔」は桔梗のことだったそうです。
その後、平安時代に中国から伝えられた薬草の「牽牛子(げんごし)」が日本各地に広まるうちに、そちらが「朝顔」と呼ばれるようになりました。
「朝顔やつるべ取られてもらい水」と江戸時代中期の女流俳人・加賀千代女が詠んでいます。井戸の釣瓶(つるべ)に巻きついて花を咲かせ、水汲みの邪魔をするちょっと困りもの? の蔓草。でも、早朝にさまざまな色合いの可憐な花を咲かせ、昼には儚くしぼんでしまうその風情が、今も愛でられています。
ところで「桔梗」は根が漢方薬の原料とされ、食用にもなることをご存知ですか? 朝鮮半島の伝統食「トラジキムチ」は桔梗の根を漬け込んだもの。ヤマゴボウのようなコリコリした食感と、辛さの中にちょっとほろ苦さを感じさせるおいしいキムチです。
また私が子供の頃、母は乾燥させた「トラジの根」で「桔梗酒」を造っていました。氷砂糖といっしょに焼酎につけるのです。
冬、ちょっと風邪気味で喉が痛いときなど「桔梗酒」のお湯割りを飲まされたものです。根にはサポニンという喉の炎症を抑え、咳を止め、痰を切りやすくする成分が含まれているので、「桔梗酒」のお湯割りだけで軽い風邪なら治ってしまいました。もちろん飲み過ぎはいけません。
最後に桔梗の花のおまじないをひとつ。
「桔梗」の花言葉のひとつに「永遠の愛」があります。
大切な人に花束を贈るとき、桔梗の花をあしらってみてください。美しいうえに薬効もあるという桔梗の力が、その人との絆を末永いものにしてくれるでしょう。
それでは今月もみんな一緒に幸せに! チャオチャオ、マークでした。
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