根と根との間をくぐると、長生き、元気!

【木の特徴】
このあこうの下、くぐりたかった!
長崎港からフェリーで五島の1つ、新上五島(しんかみごとう)へ。
奈良尾港から徒歩15分ほど歩いて、「奈良尾神社」到着。
石造りの鳥居をくぐると、また鳥居!? あこうの根が二股に分かれ、その根と根との間を通って境内に入るようになっています。樹齢650年以上の大樹、おそらく鳥居が立つ前からこの木は立っていたでしょう。
この木の下をくぐった人は“長生きできる”と言われています。両手をぐーっと上に伸ばすと、確かに、あこうのエネルギーをカラダいっぱいに受けて、確かに長生きの力をいただいたみたいです。

この木のそばに2時間くらいいたでしょうか。途中、宮司さんがお茶を出してくださって、嬉しくて♪

境内に立つイチョウのご神木も今がいちばん美しい時期。
「ぜひ、イチョウも見て行ってください!」と言われて、境内にあるベンチに座っておしゃべり。金色の葉がはらはらと舞う中、いただいたお茶は、宮司さんの気持ちも嬉しく、心も体もほっとあたたまる時間でした。

【歴史を伝える】
新上五島町は五島列島の中ほどの中通島にあります。あこう樹の周辺には、中ノ浦教会、福見教会、高井旅教会などの教会があり、奈良尾港からタクシーで2時間くらいでまわれます。これらの教会は頭ヶ島天主堂とともに、「五島を世界文化遺産の島に」という呼びかけの“潜伏キリシタン関連遺産”のひとつです。

【この木に会いに行こう!】
長崎港からフェリー「奈良尾港」で下船。徒歩約15分。

○杉原先生の著作
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』
定価:3,080円(税込)A5判・並製・284頁 ISBN:9784906828357
聖樹研究家の杉原梨江子先生が約220種の花の名前の歴史、物語、言い伝え、「シンボル」となるキーワードを丹念に集めました。植物学とは異なる、花の文化誌です。
http://www.setsuwa.co.jp/publishingDetail.php?pKey=177


○杉原先生がラジオ出演!
月に1度、『花のシンボル事典』から季節の花を紹介しています。
毎月・第3火曜日の19時25分から。
番組名:エフエムふくやま・本の情報番組「ブック・アンソロジー」<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
「YouTube(動画ラジオ)」でも聞けます。
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』より カンナ (2020年8月)
https://www.youtube.com/watch?v=7R0JXvI_S_g