「金運」を運ぶ「三つ角」のギンナン

大きな爪痕を残しながら、台風が駆け抜けていきました。
被害に合われた方にはお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興を心より願っています。

そして台風のあと、関東地方では季節はすっかり秋に入れ替わってしまいました。
私の家の庭でも賑やかなセミはいつの間にか鳴き止んで、今は秋の虫たちがどこか寂しげな音色を奏でています。

秋といえば読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋と、いろいろな楽しみ方がありますが、私にとっての秋はなんといっても食欲の秋……。
マツタケやハツタケやシメジにコウタケ……と、大好物のキノコがいっぱい出る季節でもあるし、気温も下がって火の温もりも恋しくなるので、私はこの時期になると友達を呼んで、庭でバーベキューならぬ鍋の会を開きます。東北でよくやる芋煮会のようなもの。

とくにハロウィンのシーズンは、とりあえず食べられるものならなんでもOKの闇鍋の会にします。いつも何が入れられるか少しドキドキしながら、みんなとワイワイ鍋をつついて楽しむのです。

あるときそんな鍋の中に、ギンナンを殻付きのまま入れた友達がいました。たまたま私がお玉で掬ったそのギンナンは、なんと「三つ角」のギンナン!
「三つ角」のギンナンといえば願いごとをなんでも叶えてくれるお守りなので、すぐにその実をティッシュで拭いて乾かしてから、「金銀融通」という呪文を書き、
「金運を運んでくれるお守りだぞ」と言ってサイフの中に入れました。

すると、それを見ていた友達はみんな鍋の底をお玉で掬ってギンナンを探していたけれど、他のギンナンは普通の「二つ角」のギンナンばかりで、お守りになるものはなかったんです。

もし秋の味覚のギンナンを買うことがあったら、その実の殻をよく観察してみてください。
普通は掌を合わせたように2つの角があるけれど、ごくまれに殻の合わせ目の角が3つあるギンナンがみつかります。それが「三つ角」のギンナン。
殻に願いごとを書いてお守りにすると、なんでも叶うと伝えられています。

またこの時期、黄色く色づくイチョウの葉は、不老長寿や長続きのお守りになるといわれています。

イチョウの葉にペンで相合傘を描き、好きな人の名前と自分の名前を書いて押し葉にしてお守りにすると、恋が叶ったり、2人の仲がいつまでも続くというおまじない。私も昔、ためしたことがありました。

イチョウの葉には相合傘でなく、仕事や趣味、勉強など長続きさせたいことを書いて手帳などに挟んでおいてもいいのです。物事を長続きさせられるお守りになりますよ。

今年はイチョウの葉に「健康」とか「幸せ」と書いて、いつまでも元気で幸せでいられるようにお願いしようかな、と思います。

それじゃあ、みなさまの幸せを心よりお祈りいたします!
チャオチャオ! マークでした。