『神鳴り』様は天の声

今年は梅雨前線が日本列島に居座り続けましたね。
でも、もう鬱陶しい梅雨も明けそうです。
いよいよ暑い夏本番。関東地方ではさっそく7月末に猛暑が予想されています。

夏といえば一番に思い浮かぶのは、モクモクと湧き上がる入道雲ときらめく稲光、そして鳴り響くすさまじい雷鳴とスコールのような激しい雨が降る夕立……、そう雷です。

私は子供の頃は雷がとても怖くて、夕方、地平線に入道雲がモクモクと湧き上がると、雷が来ないうちに早く帰ろうと、家路を急いだものでした。
でも雷は本来の文字に直すと『神鳴り』と書いて、神様の声、つまり天の神様が、地上に住む人間たちに対して、何かメッセージを投げかけてくれているものなのだとか。

旧約聖書の出エジプト記では、神様がシナイ山に降臨し、モーゼが問いかける質問に、シナイ山を包み込んだ雷雲から、稲妻と雷鳴をもって応えるという場面が出て来ます。

農耕民族の我が国では、雷は恵みの雨をもたらす五穀豊穣の象徴とされ、雷が良く起こる年は豊年満作の年になると言われていました。雷を象徴するイナズマは、本来、稲に実りをもたらす稲の夫(つま)と書いていたそうです。「つま」とは古語では、男女両方を指す配偶者の意味でした。それが転じて『稲妻』に置き換えられたと言われています。

また、秋の味覚の松茸やキノコの仲間は、雷が落ちて地面に電流が走るとその刺激で発生すると言われていて、シイタケを栽培している農家では、落雷の代わりにホダ木に電気ショックを与えて、シイタケの発生を促していると言うことです。

人は昔から神様は天上に存在し、天から地上を見守って、人々に恵みや戒めを与えていると信じていました。そして何か願い事があるときは、火を炊き、願い事を書いた紙や木片を燃やして、昇る煙に託して天上の神様に願いを伝えようとしたのです。
それが後にお燈明やお線香、そして護摩焚きなどの神事になったということです。

皆さんが何か天上の神様にお願い事があるときは、遠い地平線や水平線から湧き上がる入道雲を見つめて、天の神様にお願いをかけましょう。

もしその入道雲がモクモクと空いっぱいに広がって、稲妻がきらめき、雷鳴が轟いて、あなたの頭上に天からの恵みの雨が降り注いだら、それは神様があなたの願い事を聞き届けてくれた証しです。
神様のご加護を信じて、その願い事に一生懸命取り組めば、きっと神様のお導きであなたの願いが叶うことでしょう。

それではみなさんに、幸せがいっぱいありますように!
チャオチャオ! マークでした。

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