あざやかな黄色が目にまぶしいヒマワリは、まさに夏のシンボル。
見上げるように背が高く、すっくと立つ姿は見る人を元気にしてくれますね。

８月に生まれたあなたも、パッと周囲を明るくするような、元気いっぱいの人。
あなたといるだけで、落ち込んでいた人でも心が晴れやかになる、前向きなパワーを与えることができます。
一方で、寂しがり屋なところがあり、友人や恋人など信頼する相手とはいつもいっしょにいたいと、わがままを言うこともあります。
そんな性格は、遠い昔のギリシャ神話からもうかがい知ることができます。

水の精霊クリュティエは、広い空の上を戦車に乗って太陽を運ぶ神アポロンに恋します。
しかしアポロンは彼女に見向きもせず、地上に住む王女さまに夢中です。
嫉妬したクリュティエは、王女がアポロンと密会していることをその父親である王様に告げ口します。
すると激怒した王様は王女を殺してしまったのです。

突然の別れにアポロンは嘆き悲しみ、クリュティエは彼の苦しむ姿に胸を痛めます。
クリュティエはふたりの恋を引き裂いた罪の意識に苛み、空を見上げては許しを乞いますが、アポロンがクリュティエのほうを向くことはありませんでした。

やがて、クリュティエは姿を変え、太陽のほうを向いて咲く花になりました。

あなたも一心に誰かを愛し続ける人です。
自分の夢に向かっていくときも、一途に初心を貫いていこうとします。
その、他人の思惑などに左右されず、自分を貫こうとする姿は多くの人を魅了するでしょう。

●この花のミューズ（女神）：精霊クリュティエ
美しく清らかな、水の精霊。
太陽神アポロンを愛したために、片思いに苦しみ、ヒマワリの花に姿を変えます。
大地に根ざす姿となっても、花は毎日空を見上げ、アポロン（太陽）を追い続けました。
このクリュティエの物語はかつてはヘリオトロープという花のものと言われていたましたが、やがてヒマワリの誕生伝説になっていきました。

○杉原先生の著作
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』
定価：3,024円（税込）A５判・並製・284頁　ISBN：9784906828357
聖樹研究家の杉原梨江子先生が約220種の花の名前の歴史、物語、言い伝え、「シンボル」となるキーワードを丹念に集めました。植物学とは異なる、花の文化誌です。
http://www.setsuwa.co.jp/publishingDetail.php?pKey=177
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○杉原先生の携帯サイト（フィーチャーフォン）
ケルトの森　木精占術
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