蛍の生命力を心に宿して

都心に『椿山荘(ちんざんそう)』というホテルがあります。
広大な日本庭園があって、そこで毎年、5月~6月にかけたシーズン、『蛍の夕べ』というイベントが開催され、蛍が放たれるんですね。去年はコロナ禍ということもあり、バタバタしているうちに見逃してしまいました。
けれど、「次回こそは!」とホテルの公式サイトをチェックしていたんです。すると、2021年も『蛍の夕べ』をやるとの情報が!

大喜びした私は、さっそく予約を入れました。
実は、ビュッフェ形式の豪華ディナーと蛍の鑑賞がセットになったプランなんですよ。予備日を合わせて2日分、予約した私。ところが、最初の予約日直前、緊急事態宣言が発令され、中止となってしまいました。二回目の予約日も、緊急事態宣言の延長で開催が危ぶまれましたが、何とか決行することに。残念ながら、アルコールの提供はなしとなりました。

さてさて、迎えた当日。午後5時半という早い時間に予約を入れていたため、大慌てで支度を済ませ、椿山荘へ。複雑な構造でとても広い椿山荘の中を、迷子になりながらなんとか受付に到着しました。すでに、たくさんのお客さんが見えていました。

お楽しみのディナービュッフェは、さすが一流ホテル! どの料理も、見た目も美しくておいしかったです。特に、ホテル自慢の和牛ローストビーフは絶品でしたねぇ。お代わりをしてしまいました(笑)とはいえ、今夜の主役は蛍です。軽くディナーを済ませ、いざ、日本庭園へ向かいました。

時刻は午後7時。すでに庭園の中は真っ暗です。
足元もほとんど見えない、漆黒の闇。良かった、これでアルコールが入っていたら、絶対に転がり落ちていたわ。
そして……人がすれ違うのがやっとという細い坂道を5分も下らないうちに、青白い光がいくつも目に飛び込んできました。1秒くらい光って、パッと消える。その光は、決して「儚い」とか「淡い」とかではなく、力強い生命力にあふれていました。飛びながら光る蛍も無数にいて、スーッと青白い光の軌道を描いていて幻想的!

だんだん暗闇に目が慣れてきた私に、蛍がこれでもかと光ってアピールします。都心でこんなにたくさんの蛍が見られるなんて、感動以外の何物でもありません。
まるで魅入られたように蛍たちを眺めていた私ですが、さすがに足が疲れてきたので、名残惜しいけれど戻ることにしました。

今も、あの光の軌跡が目に焼き付いています。この時期になると、蛍はそろそろ次の世代に命をつなぎ、死んでしまうんですよね……。
幼虫の姿で水の中に長い間いて、ようやく羽化し、輝きをまといながら飛べるのは、ほんの短い期間。その間に、私たちを楽しませてくれました。

来年もまた、行きたいな……。
皆さんも、機会があれば蛍の光を見て、生命力に触れてください。心の中に、青白い炎が灯るような気がしますよ。

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