昨日の８日には、暦の二十四節気の白露に入りました。秋雨前線なのか台風の影響なのかわかりませんが、昨日今日は雨模様ながら比較的過ごしやすい陽気です。
そこここで菊が開き始めて、秋の気配も漂うようになってきました。

秋の節句といえば今日、９月９日は「重陽の節句」、「菊の節句」とも呼ばれます。
「九」という陽の数字が重なるから「重陽」なのですが、「陽極まれば陰生ず」という陰陽五行の考え方から、宇宙の気が大きく転換する変わり目とされています。この気の変わり目には体調を崩しやすく、病魔や災厄が訪れるとされています。

そこで昔から重陽の節句には、縁起のよいものを食べて身体によい氣を取り入れたり、禊（みそぎ）や縁起のよい行いをしたりして、病や禍（わざわい）を追い払うようにしていました。

我が家では母が、黄色や紫の食用菊を使ったちらし寿司や、菊の花の酢の物、晩菊の漬物などを夕餉の食卓に並べてくれたものでした。
お節句の日はまず早起きをして、まだ朝露が残る庭の菊の花に脱脂綿を被せて着せ綿にします。日が昇った頃、太陽の熱で蒸発した朝露が着せ綿にしみて菊の香りが移ります。そうしたら菊の花から綿を外して顔や身体をさすると、病魔や厄が落とせるそうです。

夜には菊の花や葉を浮かべて、ほんのりと香りが漂うお風呂に入りました。さわやかな菊の香りに全身が包まれて、気分がリフレッシュされたものでした。

皆さんも重陽の節句には朝から菊のパワーで厄を落として、ついでに夏バテも癒してはいかがでしょうか？

それでは今月も皆さまの幸せを心よりお祈りいたします。
チャオチャオ！　マークでした。

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