好きな人と離れている時に、その人のことを考える……そんな時間って、なんだかすごくドキドキしたり、ワクワクしたり、胸がキュン♪ってしたりしませんか?
これは単に、自分が「一人上手」なだけなのか、はたまた「妄想好き」だからなのか…。いやいや、「歌」にもあるじゃないですか! “会えない時間が愛育てる”なんて曲とか。ドリカムの『大阪LOVER』とか、宇多田ヒカルの『Distance』とか、広くいえば、絢香の『三日月』だって、きっと同じ部類の歌! 遠距離とかで「会えない時間」……つらいけど、相手を想う気持ちはどんどん高まって…(≧∀≦)
「会えない」という状況には、きっと何かある! 恋を盛り上げる、何か特殊なチカラが!! どうなんでしょう?? 津田先生!! 心理研究家の津田秀樹先生を直撃してきました!

—「好きな人と会えない状況」は、恋を盛り上げる要素になるんでしょうか?

津田先生:なりますね。たとえば有名なものではシェークスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」。あの話のように、親からつき合いを強く反対されるとか、何かしら外部から邪魔をされて会えない状況だと、恋は最も盛り上がります。引き裂かれることでかえって恋心が高まることを【ロミオとジュリエット効果】と言います。ですから、“なんらかの事情があって会えない状況”というのは、恋の盛り上げ剤になっているんです。

—「会えない」状況だとどんな心理が働くんですか?

津田先生:好きな人のことを、その人が目の前にいない時に1人で考えると、愛情が盛り上がるんです。これを【結晶効果】と言います。

—それは「相手のいいところばかりが思い出される」のでしょうか? 自分の中でいいふうに妄想してしまう…とか?

津田先生:自分の想像の中で、相手をさらに美化してしまうんですよ。普段はなんとも思わない風景も、雪が積もると美しく見えたりするように。「会えない時間が愛を育てる」というのは、まさに的を射ています。相手と会っている時よりも、離れている時のほうが、愛情がぐんと盛り上がるのです。よく、「デート後に、彼が家に着いた頃を見計らって『今日はありがとう』というメールを打つといい」というアドバイスがありますが、そうすると、彼が1人であなたのことを考えるから、効果的なのです。

なるほど! では、両思いなら、相手もきっと同じように「会えない時間」にどんどん気持ちが高まっているはずなんですね♪ でも、ただ「会えない時間」があればいい、というわけではないですよね? 恋が始まったばかりの時だってあるし…。どうしたら、相手の気持ちをもっと自分に引き寄せることができるのでしょうか?

恋をもっと盛り上げるには? 会わなくても彼の心をつなぎ止めるテク

テク① 電話やメールを途中で終わらせる

—ええっ!? 途中で終わらせちゃって、いいんですか!?

津田先生:「人間は、完成したものより未完成のものに惹かれる」という心理があるんです。これを【ツァイガルニック効果】と言います。たとえば連続ドラマ。盛り上がったところで「来週に続く」となりますよね。これも同じ心理を使っているのです。そうすることで、人は続きが気になって、つい次の週も見ずにはいられません。ですから、お互いに話すことがなくなるほどダラダラと電話を続けるのではなく、逆に「電車が来たからまたね」とか「この話の続きはまた今度ね」などと言って、途中で終わらせたほうが、またあなたと話したくなるのです。

テク② たまにご褒美をあげる

津田先生:彼が喜ぶことを「たまに」してあげるんです。「定期的に会う」のではなく、「会えなくなったり、急に会えるようになったり」、いつもカジュアルな服で会うなら、たまにセクシーなファッションにしてみたり。いつも「大好き」とか「愛してる」と言うのではなく、たまに言ってあげる。実は、ずっとご褒美がないのはもちろん、つねにご褒美があるのも、あまり良くないのです。パチンコや競馬、ギャンブルにハマってしまうのは、たまに“大当たり”が出るから。この“たまのご褒美”を【間欠強化(かんけつきょうか)】と言い、依存症を作ってしまうモトになります。つまり、恋愛でもたまにご褒美があるようにすればいいのです。

—わかりました! “ご褒美”=“彼が喜びそうなこと”を「たまに」してあげればいいんですね。

津田先生:そうです。「変化」という意味でもそういったアクションは大切です。間欠的に変化があると効果的なのです。ですから、そうやって、彼を“あなた依存症”にしてしまいましょう!

でも……「会えない」状況は、やっぱり不安にもなりますよね…? そんな不安に打ち勝つ方法も津田先生にうかがいました。

「会えない」を乗り切るには?→「出来事+感情」のセットで話すようにする

津田先生:たとえば「遠距離」になって物理的な距離が遠くなってしまっても、お互いに忙しかったりして時間的なすれ違いが多くなってしまっても、「心理的距離」さえ近ければ、なんとかなります。

—「心理的距離が近い」…というのは?

津田先生:同じものを好きだったり、嬉しいことや悲しいことを共有したりすればいいのです。電話やメールでやり取りする時は、「出来事+感情」のセットで話すようにするといいでしょう。「◯◯なことがあった」と「出来事だけ」を話すと、その出来事に共通点がない場合、気持ちが通じません。そしてまた、「感情だけ」でもやはり共感は難しいものです。「こういうことがあって、こう感じた」と伝えると、気持ちが通じ合いやすくなりますよ。

それをふまえて……
ではこんなメールはどうなのでしょう? 津田先生にチェックしていただきました。

津田先生:“めちゃめちゃ盛り上がって”では、出来事の説明が不足していて、彼には楽しさが伝わりません。これでは“感情のみ”になってしまっています。こんなのはどうでしょう?

津田先生の模範解答

お互いに彼氏の話になって、アヤちゃんは愚痴ばっかりだったから、こっちのノロケが言えなかったよ~~
でも、少し言っちゃった! うらやましがられて、アヤちゃんにはちょっと悪かったけど、嬉しかったよ♥

最後に……会えない彼の心を遠ざけるアクションをお聞きしました。

—「言ってはダメなこと」や「ダメな行為」はありますか?

津田先生:相手を責め立てるようなこと。愛情をタテにとって何か要求するようなこと。人は、責められたり、「当然やるべき」と言われたりするのを嫌がるもの。「愛しているんだったら、もっと連絡してくれてもいいんじゃない!?」……これは確実に愛情を冷めさせるので、気をつけてくださいね。

「会えない」ということが心理的に「恋心を盛り上げる」不思議な力を持っている! 遠距離恋愛や「次のデートまで会えない」という時こそも、恋がもっと盛り上がるものなのです♪

まとめると…

●デート後に「ありがとうメール」をする
→彼が1人であなたのことを考える
→【結晶効果】であなたへの愛情がより高まる

●電話やメールを途中で終わらせる
→続きを知りたくて、あなたともっと話したくなる

●彼を喜ばせる言葉やアクションは「たまに」する
→たまのご褒美のトリコ=あなた依存症になる

●電話やメールのやり取りは「出来事+感情」で構成
→気持ちが通じ合いやすくなり、会えないつらさを乗り切れる

「会えない」をうまく“恋の盛り上げ剤”として活用して、ステキな恋を楽しんでくださいね!