ネコの手をかりたいものの借りたが最後、うちの子の手では余計にメチャクチャになりそうだし・・・。どうしたものかしらねぇ。

でも、そんな時に限って? そんな時だからこそ?
木々の葉っぱが散る時には、一枚一枚角度をちがえて落ちていくとか・・・、今年は夏への心づかいが足りなかったので、愛想のない、夏を終えてしまったのかもしれないとか、冬になると朝のページをめくるのが、ゆっくりになるのは時の妖精たちも朝寝坊になってしまうからに違いない・・・と、とりとめのないような事に想いをめぐらせて目の前にある作業からエスケープしている。
イヤ、エスケープとはちょっとだけニュアンスが違って、“んーー、空想の部屋の住人が呼びに来るのでしばらく、そちらに遊びに?”とか? でも、エスケープの一種には違いないわね。

この心癖は幼児期からずーっと続いていて、大切なテスト前日に花の種を植える方にエネルギーを使い果たし、二学期がスタートする朝に学校とは正反対の方にあるシーズンオフの海岸でボンヤリ。家庭科よりも生物の時間が好きで、浴衣を縫う授業なんかサボってカエルに会いにいっていた。
そんな私は、平均的でいる事が良い子である教育の立場からは時々外れていたけれど、祖母の名言で救われていた。
「いいの、いいの、人はそれぞれ。」
一見、何気ないこのことばには、魔法のような力があって、大きくなってからもずいぶんすくわれたものだった。おとなには理由もわからないまま、突然飛躍して、時には雄大な海、ある時な壮大な山岳の深い雪。
そんな自然界の光や影に憧れては思いを馳せ、大切な時間を「思い」だけで塗りつぶしてしまう。その間に受験勉強や習い事、その他にもっともっと、現実的に学ぶ材料があるにもかかわらず、空想の部屋の住人と私は大の仲良しだった。
その思考は順番も段取りも何もなくてばかげていたけど・・・
だから、無限に夢を追えたのかもしれない。夢の次元は、現実とは少し違う時空にあって、大自然界と密接な関係にある。人間の心もまた、自然界の一部なので、ふいにリンクすることがあってもなんの不思議でもないと私は思うけれど? あなたは、どう思う?

12月の後半にはその日を折り返し点として、再び昼の時間が伸び始める「冬至」があります。
昔、ヨーロッパでは日照時間が年間で一番短いこの日、春への希望をつなぐ「ユールの祭り」がおこなわれ、この日から少しずつ元気になってゆく太陽を励ましたといわれています。ユールとは、「車輪」を表す古代ゲルマン語で、放射線状の円形が空を渡る太陽を表しているのです。
長くさみしい冬の夜に火を焚いて、春の再生を願った魔女さんたちは、闇の中に入り込んで自分自身に秘められている力を呼び出したそうですから、あなたも冬の星座の下で自分の可能性を探してみませんか?

そうそう、12月といえばかかせないのが「クリスマスローズ」です。天使たちが大切に育てていた花を、アダムとイブが初めて地上に持ってきたそうですよ。
純白に輝くこの花の言葉は「神の慈悲と愛」
さぁ、今から魔除けのリースをつくろうかしらね。

     エミールより


最近、晴天が続きます。写真はモミジの紅葉、スタッフが高尾山で写してきました。何とも鮮やかな色ですね。

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