引き出しの中に、しまったままになっている「ガイドブック」たちの封印。
そろそろ解いてみたいなぁ、と思っていますが実際に旅に出るとなると、さてこれまた前倒しで原稿を書くとか、留守中のねこちゃん対策やら、ピアノの練習…などなど。
これまた足止め要素が山積の現実。
そんなこんなで、悩ましい日々を送っています。
お元気でしたか? エミールです。

さて、本日は私の「あれっ? 思い出せない!」。
過日、大きな桃を頂いたので、お礼状を書かなくては…と、いそいそ書き始めたのは良いのですが「大きな桃を頂戴致しまして大変感謝しております」この文章の滑り出し。
そうそう「頂戴」さて?
何となく輪郭はわかるけれど「戴」ってどんな字だったなぁ?とはてなマーク。
日頃からスマホやパソコンで作文をしているので、手書き文になると字を忘れてしまっている。  * o *

いや? 待てよ? 年のせいで?
うーーん、そういえばこの頃、人の名前が咄嗟に出てこないことがある。
俳優さんの顔を見ても然り。
あの人は、えーーと、えーーと時代劇に出ていた人で、△△さんの配偶者で趣味はスポーツで…。
最近ではサスペンスものにも出ていたような、たぶん「サ行から始まる名前…と、その人を取り囲む様々な要素が分かっても、名前が出てこない。

そうなのです、固有名詞が出てこないのです。
更に花の名前のような、普通名詞もあやしい。
この花の名は? と喉まで出かかり、煩悶するのですが言葉はむなしく頭の中をぐるぐるまわり、だんだん疲れて時間切れ。

その花は山道を歩いていた時に見つけたもので、一緒に歩いていたパートナーが名前を教えてくれたのでした。
その時は「ふ~ん。神秘的な名前なんだね。花の姿とイメージがピッタリかも」と覚えた(ような)気がしていた。
そして画像としても記憶をしているし、ヒントもシッカリ頭に刻み込まれている。
「ふくろ」と「光」、この二つをセットにしたものが、その花の名前なのだ。
でもそんな時、図鑑はあまり、あてにならない。
あれは植物の名前がわかっている時、現物を調べるものだと思う。

後日、板の間に寝転び天井をみていたら、まるで亡霊のように例の花の姿がボーーッと揺れている。
これは白日夢か⁉
光と袋>ふくろびかり? もうこうなれば、どんな手をつくしても思い出してヤル!とスックと立ち上がり、インターネットに直行。
光、8月、山道、紫、野草…。
これはヒットなし。
次々と試行錯誤をしているうちに「あ! なーーんだ。蛍袋かぁ」と発見。
急にモチベーションが落ちてしまった。
どうやら、凝ったキーワードにしたのも敗因だったらしい。
卒業式に登場する蛍の光と、ひっかけて光の方だけが強烈だったようです。
そのまま素直に心の中にしまっておけばよかった。

加えて加齢、それにしても、原稿をかくものがこれでは困る。
固有名詞や普通名詞ばかりではなく、動詞や形容詞までも出てこなくなったらどうしよう、と心配になる。
…と、ここで天の声「え? あなた昔から締切の日なんかいつも忘れていたじゃないの?」 と。 
どこかに良い記憶力強化レッスンプログラムは、ないものでしょうかネ。

ところで、夏バテ対策として、こんなワザは如何ですか?
江戸時代の白隠禅師が広めたといわれている「腹式呼吸」。
それまで修行僧たちは、胸に力をいれて呼吸を止める「努責」や「断息」の手法を使いながら、「悟りとはなにか」「修行とは」と、日夜思い悩みながら自らを見つめていたという。
しかし、結論のでない日々に明け暮れ、やがて「禅病」と呼ばれるノイローゼになる僧もおり、修行で自らを追い詰めることがあったと。

しかし、腹式呼吸にかえてから症状が和らぎ、心身に力が湧き、ちょっとした疲れになど負けないようになったといいう。
吸って― 「すーーーー」、吐いて― 「ふーーーー」…
昨日から始めていますが「丈夫になりすぎて飛び回り、ケガをした」などという落語もあるようだし。
気をつけないと、いけませんネ。

では、迷子にならないように注意しながら、お散歩にお出かけします。

     エミール

今回のお話は花がテーマ、7月の立山で見つけたお花の写真をアップします。高山植物がメインなので、ホタルブクロには出会えませんでしたが。


チングルマ;一面満開のタイミングでした。


ハクサンイチゲ;これもよく目にしました(赤い花はイワカガミ)。


残雪の残る雄山(立山にある雄山という、お山)の前に広がるお花畑です。