雨だれの音を聞きながらメッセージを書き始めました。

でも、こんな日はショパンのピアノ曲でも聴いてユックリしてみたいなぁ、とも心のどこかで思ってしまいます。
どうやら、雨には交感神経から副交感神経へと切り替える、スイッチ効果があるみたいです(つまり緊張した状態から、リラックスした精神状態にさせてくれるのね)。
それが何より証拠には、パソコンを開き、タイピングを始めた途端にコックリ、コックリ……、居眠りモード。
膝の上にいるネコもパソコンへのいたずらを止めて、丸くなってぐっすりと眠りはじめてしまいました。
ホント、気持ちよさそうに……。
ソッと耳に触っても、おひげをツンツン引っ張ってみても熟睡モードに入っているらしくクークー、プープーと寝息まで立てて、しかも、時々、手足をピクピクさせながら、何やら「にゃごにゃご」寝言まで言っています。
どんな夢を見ているのかなぁ。
なんて思っているうちに、多摩動物園のトラやヒョウ、ライオンさんたちのお昼寝光景を思い出しました。

猛獣と言われている動物たちの昼寝。
さぞや、壮観かと思いきや!無邪気でかわいいさ満点です。
ノビノビと足を投げ出しているライオン。
時々、薄目をあけてこちらを見ているトラ。
野生の王者も、眠りについている時には、しばし天使のような寝顔です。
昔から眠りについている時には、誰も皆、子供返りしていると言われますが、確かに眠っている姿は老若男女。
人も動物も。
そして、花たちもみんな微笑ましい姿ですものね。

というのも実は5月のある晴れた日、多摩動物園に出かけていたのです。
とても楽しくて、一日中、飽きもせずに園内を歩きました。
オランウータンのエリアでは、空中に張ってあるロープの上をレンジャー部隊のように渡ってゆく姿を見ている人間たちから拍手喝采。
でもあの子たちには、どうやら私たち人間もサルの仲間だと思っているらしく、逆にこちらの方が観察されている感じ。
ガラス張りの観察コーナーでオランウータンを見ている人達を、反対側から観察しているオランウータン。
こうなると、はて?さて?
立場逆転で、私たちの方が珍しいサルの一種……?

多摩動物園では、動物たちばかりではなく、昆虫や鳥も見ましたが、中でも可愛いことこの上なしだったのは、子育て中の水鳥夫婦とひなちゃん達。
さわることが出来るくらい、ケージぎりぎりのところに巣を作り、羽根の間からはナント! ひなちゃんたちが小さな顔を、出したり引っ込めたりしているのです。
でも、近づいて良く見ようとするとお父さん鳥がやってきて、威嚇のポーズ。
やはり、子供を守ろうとするのは自然界のナチュラルな姿なのだ、とつくづく大納得をしてしまいました。
おっと…。ここまで書いていたところで、膝の上の猛獣?が、目を覚まし、
「おかあさん~。仕事なんか辞めて遊ぼうよーー」
「お腹すいたよーー」
とサインを送ってきました。
それでも無視をしていると、家の子はパソコンに座り込み作戦を開始(いつか、アっと言う間に消却してしまった事がありましたっけ、この時の事を私的にはデリートの乱と名づけているのですが、何だか今日もイヤな予感)。

ところで、6月のヨーロッパ歳時記によれば、夏至を迎え勝利の太陽が最高点に達するその日には、大地に祝福をもたらす日として様々な行事が行われるのだそう。
ゲルマンやスカンジナビアの人達は、広場や山の上にわら束を積み上げて火をつけ、炎の輪くぐりをしたり、薬草を火の中に入れて、煙をたたせ魔を追い払い、一年の幸福を祈る風習が今でも伝わっているようです。
確か、リサの祭りと言いましたっけ……。
夏の薬草には、特別な力があることをヨーロッパの魔女たちは熟知していたので、夏至の薬草摘みには、きっと魔女さんたちが大集合したことでしょう。
ハーブ大好き少女は、ローズマリーでお茶やハーブビネガーを楽しんでみてね。

妖精さんたちに会いたいあなたは、カレンダーの6月24日に印をつけておきましょう。
この日は「ミッドサマー」と呼ばれる特別な日。
妖精たちがそばにやってくることもあるし、不思議な事がおこりやすい日なのです。
そういえば、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」も、森の中で人間と妖精が出会う幻想的な物語ですよ。

一年のターニングポイント月を、ロマンチックに過ごしてくださいね。

          エミール

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