目に見えないもの、それに縛られていては前には進めない

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
あまりにも有名な平家物語の冒頭である。

祇園精舎の鐘の音には、万物は変転し同じ状態でとどまることはない。
美しく咲いている娑羅双樹の花の色も必ず衰えてしまう。これは、この世での筋道である。

これは、恋愛においても同じことだと私は思っている。
いくら大恋愛をして、愛を誓い合い、将来を約束して……。
その時とまるっきり同じ状態をず~っと保つこと等、不可能に等しい。
神様の前で永遠の愛を誓っても離婚する夫婦もたくさんいる。

恋人同士でも在り得ること

理由は、それぞれだろうが、彼の気持ちが離れてしまい、それを追いかける彼女。
もちろん逆の場合もある。

彼からの連絡を待って、三か月、半年……。月日だけが流れて行くが彼からの連絡が来ない。「私に対する彼の気持ちは変わってないでしょうか?」正直、変わってない事などない。連絡が来なくなった時点で、いやもしかしたら、もっと前の時点で何らかの変化はあるはずだ。

でも、彼が自分の元に帰って来てくれると信じて待ち続け、延々と自分の想いをメールやラインに託して送り続ける。こうなると想いが重くなって来る。

また、元カレと会い、久しぶりに会って楽しかったね。何て言いながらも二日後に大喧嘩。原因を聞くと、元カレの女性関係だと言う。○○と言う女と付き合っているみたいなんです。てか、何で元カレの女性関係にいちいち文句をつけるかね?元カレだよね。元だよね。もう、元が付く彼なのだから、いちいち口を出すことでもなく彼の勝手だと思うんだけど。でも、口を出したくなってしまうらしい(信じられない!)。

ここまで来ると、愛なのか、執着なのか、振り向いてくれないから追いかけているだけなのか、自分でも判断がつかなくなっているに違いない。

形があるものは壊れるが、形がないものでも形は変わる。これを理解していないとなかなか前に進むことは出来ない。いつまでもいろいろなことに囚われていてはせっかくのチャンスにも気が付かないだろう。

自分思いは自分の思いだが、相手の思いとは違う。形のないものは変化する。
それを理解していないと、その思いだけに囚われ縛られ前に進むことが出来ない。

いつまでも同じところに立っていても、幸せはやって来ない。
一歩踏み出す勇気。それは、誰の為でもなく自分の為である。