この夏の間、長野まで出かけました。もうすでに秋の気配イッパイの中に風の通り道があり、その部分だけ木々が大きくゆれているのです。風にも通り道があるのね……。
でも昔と比べて、風水害が多くなったように感じるのはどうしてなのかしら? 山を削り、木を倒して道路や住宅に変えてしまったので、自然環境が大きく変化をせざるを得なかったから? みなさんだって通り道がふさがれてしまったら、無理して他の道に踏み込むことになるでしょう?
かつては自然とともに生き、四季折々の感謝と共にあった生活が、だんだん姿形を変えたため、風も立ち往生をして大暴れをする事があるのかなぁ、と複雑な気持ちになってしまいました。
二百十日を機に、自然や環境と、人の暮らしや心について考えてみませんか? きっと、あなたにも今、出来ることが見つかるはず!

さて話は、戻りますが8月は、松本まで出かけたのです。
退院してからはじめての遠出なので、緊張。大丈夫かなぁ。まだ、少し早すぎたかも?
リスちゃん看護師に聞いてからにすれば良かったかしら?(前々号に登場)
でも、風に揺れる高原に咲く花々の姿をみていると「大丈夫、もう、大丈夫」と言っているみたいに思えてきました。美ヶ原から霧ヶ峰高原を抜けて、夕方到着したのは森の中のコテージ。ディナーは? といえば、BBQでしたが……。
これがもう! 凄いの、何のって! 絶句でした。丸ごと四等分して、ザクザクと切ったキャベツ&そのまんまのアスパラ。同じく、大型人参。(お客さまが、馬だったら大喜びしそう)
お肉は、ドカーーンと言うか、ドドーーンと表現すべきか? 火おこしも、ご飯炊きもセルフサービス。ホント、久しぶりにワイルドな感じの夕食でした。でも、時にはドキドキ感も大切よね!?
と、布団の上でジッとしたまま動かないコオロギと大きなクモをみながら、思うことしきりでした。

さて、一年中の中でも9月に見る月は、最高の月と言われています。
「月々に月観る月は多けれど月観る月はこの月の月」
とまで歌われてきました。
大昔、日本の人たちは月の満ち欠けで死と再生をイメージしていたので、自分たちの生涯を月の中に鏡を見るように写しとっていたのかもしないわね。で、あなたのお月見は?と聞かれたら、私のお月見はね、月より団子かしらね!
もう少し風流に情緒的にいきたいものだけれど、そうはいかなのが食欲の秋には逆らえない法則。

そろそろ9月の魔女さんたちはマーボンのお祭りの準備をしているかしら?
マーボンとは、ケルト神話の中に出てくる狩りの神様。秋分の日に姿を現し、輝かしい夏への別れを告げ、実りの秋を祝福するといわれています。
マーボンは日の入りの方向、西側にいるので、この日の夕方は西の方に向かって収穫を祈りましょうね。(みなさんの場合は、お勉強や部活の成果。お稽古事の上達とか、オーディションの合格もありかな?)

では、楽しくって美しい秋をむかえてね。

     エミールより
高原の草花に囲まれて、元気を回復。
PS
森や林の中を歩く機会があったら、頭が平らで広いキノコを見つけてね。妖精の椅子と呼ばれているので、運が良ければ妖精さんたちが腰かけているのを見つけられるかもしれないわ。
御苑の森を歩いていたらこんなキノコを見つけました。もしかしたら、妖精さんたちが!?

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