お便りを書こうと思い、ハタと気がつけばすでに6月。こんにちは、エミールです。

一年間をまぁるい円にたとえると、丁度、半分のところまできてしまいました。
ここで「月日が経つのが遅いですね~」とういう人がいるとしたら、かなりのアマノジャクさん? なんだか、早く感じるのですがどんなものでしょうか?
時の概念は、とても不思議な構図を持っているようで、好きな人と過ごす時間は飛ぶように過ぎ、イヤイヤのおつき合いタイムはまったくもって進まず…。
楽しみにしていた日はなかなかやって来なくて、やって来たと思ったらあっ気なくお開きの時間になってしまう…、といった具合です。
物理的に計量すると、どの時間も同じスピードなのですけれどね。
よくよく考えてみると不思議なことです(時の神様~時々、時間を計る計量カップとスプーンを間違えていませんか~)。

さて、私、5月は連日スケジュール帳が予定でイッパイでした。
毎日なにがしかの要件があり、お稽古事の練習時間がとれないままレッスンに行くと、その場で練習をしていることになるので、いっこうに先に進まない悲しいピアノ。
風邪だったら練習しなくてもひけるんですけどね。
やはり、ピアノはねぇ…。
でも、そんなことはどうでもよい事で、今年の5月はうれしいことがたくさんありました。
まずは、遠出シリーズから。
これは私が現在所属している“一般社団法人日本占術協会”の仕事で京都支部を訪問させて頂き、支部の皆様と活気あふれる連絡と報告会ができたこと。
その後、地元の方ならではのご案内で“雲龍院”を訪れることができました。
雨の音とほととぎす、軒下のつつじには蜘蛛が糸を張り巡らせながら、玉水の陰にじっと身を潜めていました。
5月13日 雲龍院の庭は新緑に包まれていました。

宇宙には生生流転の法則があるというのですが、この蜘蛛はやがてどうなるのだろうと、そんなことを思ってしまいました。
寺院の中に棲んでいるので、芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸にあるようにお釈迦様の手から差し伸べられる慈愛の糸になるのでしょうか。

京都支部に訪問の翌日は、滋賀県長浜市にある“元三大師”ゆかりのお寺 玉泉寺を尋ねました。
この寺は、おみくじの元祖とも言われ、元三大師の名前で親しまれているそうです。
ご住職に色々な説明を受け本坊を拝見してから帰途に着きましたが、いよいよ覚悟を決め、御籤(おみくじ)をひいていただこうと思いました。
何故って本当にピタリ!なのだそう。
とても怖くて軽い気持ちでなんて、ひけませんよね。
この気持ち、占いへの想いとどこか似通った部分がありました。


5月14日、玉泉寺を訪ねたときの写真です。右には「元三大師御誕生所」の石碑があります。

良い時には善きことが重なるものです。
19日には、説話社「ちえの樹」でご一緒した生徒さんたちと楽しいひと時を過ごすことができました。
場所は、京王線沿線にある静かな住宅街の「お家」。
そう、なんと一軒家を借りきってのお茶会を企画してくださったのです。
ありがたいことです。
各自が持ち寄りのお菓子やら手作りのお赤飯、サンドウイッチ。
八十八夜の新茶や紅茶の香りに癒され、ハワイ風マッサージでのハンドマッサージ。
一人一人の近況報告を聞いて心がやすらぎました。
それにしても、エレガントレッスンのときに「連絡事は、たまには手紙を書いて」というテーマがありましたが、生徒のみなさんの感性の中に手紙連絡が育っていたことに大きな驚きを感じてしまいました。
二十四節季の考え方も生活の中に、自然に寄り添っていますと聞いたとき私もみずみずしい気持ちになってしまいました。
素敵な和女子たちに囲まれて幸せこの上ありません。
次回は、何か私からもおもしろい企画のプレゼントをしなくてはネ。

企画といえば6月の魔女さんたちは、リサのおまつりや夏至祭で大忙しなんですって。
6月24日は「ミッドサマー」と呼ばれ、天空からミラクルなプレゼントがある日です。野の花や光の中に、妖精さんを見ることができるかも知れません。

初夏の太陽の下で心を開放してみてね。

今月も楽しいことが、いっぱいありますように。


     エミール


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