「彼氏がムカつくんだよね!」
そう怒っているのはスタッフの友達・Aちゃん。話を聞いてみると、同棲中の彼氏が家事をあんまり手伝ってくれないことに腹を立てているようでした。
「私が食事を作っているときも、後片づけをしているときも、彼氏はゴロゴロしている。なのに家事のやり方に口を出してくる」らしいんです。うん、これはムカつきますね!

状況を説明しているうちにAちゃんの怒りはふつふつと込み上げていくようで、スタッフは同調したり彼を批判したりしてみたのですが、Aちゃんの怒りは収まらず。むしろ「そういうことじゃなくて~」とちょっとイライラ気味に。Aちゃんの怒りをなだめるには、どんな言葉をかければよかったんだろう?

そもそも、怒っている人をなだめるコツってあるのでしょうか? 心理学研究家、津田秀樹先生にお話をうかがいました。

津田先生「まず『ここだと話しにくいから、場所をかえよう』というような言葉が効果的ですよ。といっても、効果はこの言葉自体にあるのではありません。移動する=身体を動かすことに効果があるのです。心と身体はつながっているので、怒っているときは、こぶしを握ったり、口をぎゅっと閉じたり、眉間にしわをよせたりと、身体が固くなっています。逆に、身体をほぐすと怒りもほぐれるんですよ。“怒ったときには深呼吸をするといい”ということが言われるのもこのためです」

“身体を動かす”とは、どの程度の動きですか?

津田先生「立っていたのなら座らせる、座っていたのなら窓辺にもたれかけさせる、席を移動させて歩かせるなどの動きでOKです。腕や脚、身体を動かすと、血流が良くなり、気も落ち着いてきます。ただし、無理矢理動かすのではなく、あくまで自然に動かしましょう」

ちょっとした動きでもいいから身体を動かすのが大事なんですね。ただし無意味な動きを要求すると「なんで?」となるので、自然な流れを演出する必要アリです。

津田先生「“好物を食べさせる”のも有効ですよ。好物を食べていると、その食べ物に関係した楽しい思い出がよみがえり、いい気分になります。そのため、好物を食べながらだと、そう強く怒れなくなるのです。怒りの感情を持つと、せっかくの好物が台無しになってしまいますからね。とくに男性のほうがこの傾向は強いでしょう。“男の胃袋をおさえておくとうまくいく”と言われるのもそのためです。どんなに機嫌が悪いときでも、彼の好物を出せば機嫌が直ってしまうんですよ。食べ物と感情は切っても切り離せないものなんですよ」

確かに…! イライラムカムカしているとき甘いものの差し入れがあったりすると、怒りはだいぶ収まります。これって、甘いものの幸福感が怒りを打ち消していたからだったんだ!

津田先生「『あんなこともあったね』などと、いい思い出を思い出させるのも効果的です。人は同時に2つの感情を持つことは困難です。そのため、いい記憶がよみがえると、自然と怒りは収まっていくんですよ」

なるほど~。批判や同調などで怒りを引き出していくよりも、楽しい感情を引き出してあげたほうが、怒りは収まるんだ~。

まとめ
怒っている人をゴキゲンにするには、
● 移動などで身体を動かせる
● その人の好物を食べさせる
● いい思い出を思い出させる
この3つを実践してみましょう!
車で移動中だったAちゃんとスタッフ。
怒りを収めるには、近くのコンビ二に車を停車しAちゃんの好きなアイスを買って食べさせるのが正解でした。そしてアイスを食べながら、彼とのラブラブな思い出を思い出させてあげるとさらに良かったんですね。

怒っている人の怒りを抑えるのも、ひとつのコミュニケーション能力だと思います。もし周りに怒っている人がいたら、みなさんも上の3つを試してみてくださいね!