「言霊(ことだま)」って聞いたことありますか? 言葉には“たましい”がある、つまり言葉がもつパワーのことを言う表現です。それは何も、「メッセージ」だとか特別なシーンの時の言葉だけじゃなくて、日常的に私達がつぶやいたり、誰かと交し合ったりつぶやいたりする言葉にもどうやら通じているみたい・・・。考えてみれば、そうですよね! 特別なメッセージだろうと、毎日の会話に使われるものだろうと、同じく生きている「言葉」なのだもの。では、自分が話す言葉で自ら運を良くしたり悪くしたりしてるとしたら? そもそも”運がいい人たちがよく使う言葉”があるなら…知りたい! 心理学者の伊東明先生にお伺いし、そのヒミツに迫ってみましょう!!

言葉は、花束にも、投げつける泥にもなるもの

私達は毎日なにげなく言葉を使っていますが…? 

伊東先生:言葉は、ひとつひとつエネルギーをもっているんです。目に見えないものだから油断してしまうけど、良い言葉を使うことは、話している相手に花束を渡すようなもの。イヤな言葉は、相手に泥を投げつけるようなものなんです。イヤミみたいな、チクリと刺す針のような言葉もあるでしょう。

そういえば「ぐさっとくる」とか、「傷つく」とか、イヤな言葉を受ける表現にもいろいろありますね。言葉のもつ力の大きさを感じます…!

伊東先生:だから、相手は花束をくれる人を好きになるし、泥をぶつけてくる人は一緒にいたくなくなるんですね。「こう言ったら、相手にどう影響を与えるかな?」「こう言われたら自分だったらどうだろう」と、自分が使う言葉への意識を高めてみましょう。

自分はなんの気なしに言ってたことが、聞いた相手にとっては傷つくことだった、っていうのもよくありますね。

伊東先生:もちろん、一見厳しい“泥”と思われるような言葉でも、その裏に愛情があれば、その言葉は相手にとって花束になることもあります。その逆に、うわべはキレイな花束のようでも、カラカラに乾いた言葉もある。言葉って、思った以上に忠実に、使う人の心の中身を反映するものなのかもしれません。

花束を渡せる人でありたい。

言葉のエネルギーは、必ず自分に対しても返ってくる?

伊東先生:単に周りの人と調子を合わせるために悪口に同調したり、「キモい」「ムカつく」などの言葉を口にすることも、思った以上にマイナスの影響力をもっているんです。

思った以上に?

伊東先生:周りにいる人に向かって泥を投げているだけでなく、自分に対してもその言葉が返ってくるんですね。自分にも泥を投げているのと同じことなんです。知らず知らず心をギスギスさせていたり、心にどんよりした雲がかかったり、「こんなこと言ってキラられたって別にいいもん」と不必要にトゲトゲした気持ちになったり…。

なるほど! 同調できた、というその場しのぎの仲間意識があるだけで、実は失うものが大きいんですね…!!

心の影、気づかないうちにできるかも…?

おしゃれをするよりすぐに魅力アップできる!

伊東先生:おもしろいもので、同じことをしたり、同じものを食べたとしても、言葉しだいで、それはマイナスにもプラスにもなるのです。「楽しいね!」と言い合いながら遊ぶのと、「前に行った○○のほうがよかったなー」とか「つまんないね」などと言って遊ぶのでは、その日の思い出がだいぶ変わりますよね? 「おいしいね!」と食事するのと「値段のわりにはイマイチ」とか「やっぱりあの店に行きたかったなー」などと会話して食事するのでは、全然違いますよね?

そういえば、誰かのそういうなにげないマイナス発言のために、一気にテンションが下がることってありますね。

伊東先生:良い言葉を使うことは、高い服を買うより、流行のメイクを研究するより、ずっと男性に好かれる方法なのですよ。「いい子だなあ」「なんて素敵なことを言うんだろう」そう思われたら、あなたへの印象はぐんと変わるでしょう。

確かに! 私達女性だって、おしゃれな男性はふつうに好印象ですが、ズキュンとくる言葉を口にする男性のほうが恋に落ちそうです…!

伊東先生:良い言葉を使うことは、お金もかけずに実行できる、人生をお得に生きるための最高の方法なのです。気づいた今から、ぜひ取り入れてみてくださいね。

わ~~良い言葉を使いたいです!!! 先生ありがとうございました。

・・・・というわけで、次に、いよいよ運のよくなるエネルギーをもった言葉たちをご紹介! 

使うと運が良くなる言葉たち15☆

こういうこと、ふだん言えているかな…? 心に問いかけながらチェック!

☆☆FOR OTHERS ~周りの人に対して

髪を切った、新しい服を着た…そんな相手の変化に気づいたら、ひとこと。だって、自分だって言われたらうれしいでしょ?

伊東先生:その色似合うよね~などと、具体的に言えるとさらにいいですね。あなたをよく見てる=あなたに関心がありますよ、という愛情のサインになります。

相手が努力した結果の報告などをしてくれたら、嬉しいことの報告をしてくれたら、まずこのひと言。一緒に喜んでくれている、ということが、喜びも幸せエネルギーも2倍にしてくれるのです。「ふ~ん良かったじゃん」とかじゃ、やっぱりションボリしちゃう。。

伊東先生:プライドをくすぐる言葉でもあるので、特に男性に言うと効果的ですよ!

いっぱいなんていらない、あなたがいてくれればいい。そんなふうに親友や、好きな男性に言われたら、心から嬉しいはず。絆をぐっと深めるひと言。

伊東先生:すごく特別感のある言葉。恩着せがましい感じではなく、純粋に、相手との絆がどれだけ自分に大事か、を伝えるのに有効でしょう。

何かをお願いする時、「誰でもいいわけじゃなくて、あなただからお願いしたい」という伝え方をすることで、信頼感が高まりそう。

伊東先生:あなたは特別な存在だよ、認めているよ、ということが伝わると、相手も嬉しくてやる気になってくれるものです。

努力してるなあ、がんばってるなあ、と思う人にはエールを送ってあげる。自分だって、一生懸命やってる時に誰かがわかっていてくれたら、やっぱり嬉しいものね。

伊東先生:たとえば家族のように気の置けない間柄でも、こういう会話はいい花束になるのです。

相談事をするときは、やっぱり信頼できる人にするでしょう? 信頼してるから、という気持ちを伝えられると、大切な関係を育ててくれるはず。

伊東先生:限定している、という特別感で絆を強めます。ほかの人にも言い過ぎたりしないよう気をつけて。

何気ないひと言だけど、もし友達にこんなふうにぽつりと言われたら、自分を大事に思ってくれてるんだなって嬉しく感じる。ちょっとのことだけど、人とのつながりってこういうひと言から太くなっていくのかも。

伊東先生:このひと言のあと、次にまた遊ぶ約束をすることで、仲良し度はふつうに遊べていたよりもアップしてしまうかもしれませんね。

ふだん一緒にいる友達や恋人、家族に、不意にこんなふうに言われたら…? 嬉しくて、自分ってそうなんだ!って、それを大事にしようと思えるよね。

伊東先生:いいな、好きだなと思うことがあったら、相手にどんどん言葉に出して伝えて良いのです。何も損はしません。相手の嬉しい気持ちがあなたへのやさしい気持ちを育て、自分に返ってきて・・いいエネルギーが連鎖しますよ。

挨拶が大事っていうのは小学生の頃から言われてるコトだけど、大人になろうと仕事をしようとどこでも同じこと。その日最初に会った人には、自分から元気に! たとえ前の日にケンカしてても、ね。その日その日、いい関係が循環するきっかけに♪

伊東先生:先にあいさつされると、相手のキャラクターにオープンさを感じさせられるんです。好意をもたれやすくもなるんですよ。 

☆☆FOR OTHERS&MYSELF ~誰かや、自分自身へ

誰かが落ち込んでいる時、自分にピンチが降りかかってきた時・・・この言葉の魔法をあなたは心に浮かべることができますか? 「○○ちゃんなら大丈夫!」は信頼の証としても伝わり、と心を明るく照らしてくれるはず。

伊東先生:軽く言うのではなく、ちゃんと相手の話を聞いてあげた後に言ってあげるとより良いでしょう。

気にしちゃうようなことがあっても、冷静に広い視野で考えてみるようにする。それはあなたがずっとウジウジするにはもったいないほどくだらないことかもしれない。心がウジウジで埋まってしまったらもったいない! この言葉でエイヤって気持ちを切り替えて、限りある心のスペースや自分の時間を大事にしましょ。

伊東先生:自分の心をぱっとコントロールできる、有効なひと言ですよ。

あの人はああ言うし・・あの人はこうしてるし・・と、人の言うことややることに振り回されてしまったり、誰かと比較されてうんざりする時は誰だってあるはず。この言葉がポン!と解決してくれることって結構多いはずです。

☆誰かと比べたりすることは、本来の正しい判断を狂わせることもあるんです。(伊東先生)

もうだめかも?と思うようなときも、とりあえず「なんとかなる」「なんとかする!」の言葉が再度燃料を投下してくれるはず。いやなことがあった時、「ま、なんとかなるか」…これが言える人は強い!

伊東先生:「もうダメかもね」とか、「だから言ったじゃない…」みたいな、責めるようなものや後ろ向きな言葉は悪循環。何も生み出さないし、相手を不安にさせるだけですね。

仕事や勉強をしたくない時、目的を失いそうな時、「そもそもなんのためにやってるのか?」をすぐ考えるくせをつけると、苦にならなくなりそう。

伊東先生:同じことをやるのでも、いやいややるのと、目的のために前向きにやるのでは効率もぜんぜん違いますよ。

何を見てもそんなに感じない・・それは心が疲れてる証拠。これがかわいい、これに感動した、これ大好き!と、自分の心が嬉しくなるコトにしっかり反応できる自分でいたいものです。

伊東先生:「嫌い」「きもい」など、マイナスな言葉はあえて口に出してアピールしなくても良い言葉です。プラスイメージの言葉はどんどん口にして。周りにもいいエネルギーや好印象を与えられますよ。 

一日に自分が発する言葉に思いをめぐらせてみる。たとえば、一語一句全部メモしてみたら・・・そこにはどんな言葉が並ぶだろう? 毎日の周りの人とのコミュニケーション、そして自分の気持ちを整理したりする時、言葉がもつ作用の大きさは計り知れないです。
ひと言で、絶交したりも、親友にもなれてしまうかもしれない。恋が始まったり、終わってしまったりするかもしれない。夢をあきらめてしまうかもしれない。
自分から出す言葉をもっと大切に。そう意識して使ってみたら、人に対しても自分に対しても、やさしくなれる気がします。そして是非、・・・お金をかけずにモテてみましょうよ!!(最終的にはやっぱり!)

写真素材:i-caffe

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