◆円覚寺◆

まず最初に訪れたのが、北鎌倉の駅から歩いてすぐの円覚寺。こちら国宝に指定されている「舎利殿(しゃりでん)」や、夏目漱石の小説の中にも登場した「山門」、そして座禅体験などで有名な、由緒正しき禅寺です。こちらだけで充分に見て回ることができるほど境内は広~いので、マークさんが案内してくれたご利益スポットにしぼって、紹介しますね!

白鹿洞

境内の一番奥にある「黄梅院」の少し手前にあるこの場所は、つい見逃してしまいそうなほどさり気ない普通の岩壁・・・。こちらはどんな場所なんでしょう。

マークさん
「ここは、洞中より神様の化身でもある白い鹿が開山国師の前に現れたことから、神様の通り道とされているんだよ。だからこの洞窟に向かってお願いごとをすると、願いが聞き入れてもらえると言われているんだ」

へぇ、なるほど! 神様に近い場所だから聞き入れてもらいやすいんですね♪
ちなみにこのことから、このお寺の山号は「瑞鹿山(ずいろくざん)」というそうです。

洪鐘(おおがね)
次に向かったのは、国宝に指定されている「洪鐘(おおがね)」。長~い階段を昇ってたどり着いたその先の「弁天堂」の横に大きな大きな鐘がありました。

マークさん
「合図を送る“鐘”は、願いを聞き入れてもらう時の合図。だから鐘をつきながら願いをかけてみると、願いは聞いてもらいやすいんだよ。マークがよく来ていた昔は、本当につくことができたんだ。今はつけなくて残念だけど、つく真似をして願いをかけるといいね!」

ということで、マークさんと大きな鐘をつく(真似)。願いよ届け~ってね。ここまでの階段を昇りきった時は、ゼイゼイと肩で息をするほどしんどかったけれど、北鎌倉を一望できるお茶屋さんでのひと休みは、それはそれは素敵でした☆
さて次は、このお茶屋さんからも見える『東慶寺』に向かいました。

◆東慶寺(とうけいじ)◆

さて、私達が次に足を運んだのが「東慶寺」。こちらは、まだ女性から離縁することができなかった時代に、駆け込めば女性が優位な状態で別れさせてくれることから今でも“縁切り寺”とも呼ばれているそうです。

マークさん
「ここは縁切り寺と呼ばれているように、ただ別れさせてもらえるだけでなく、悪い縁を断ち切ってもらえるんだ。悪い恋愛カルマを断ち切って良いご縁を引き寄せてくれる、という意味があるんだよ。境内にいるお釈迦様の指にご縁の意味で、五円玉をのせてお願いをしてみるといいよ。」

ということで、マークさんと一緒にお釈迦様の指に五円玉をのせ、手を合わせてきました。またこの東慶寺は、四季折々の花が見れることでも有名。ところどころに珍しい花『りんどう(↓)』も咲いていたんです。好みの花が咲く頃に行ってみるのもまた、いいですね。

東慶寺を出た私達は、亀も転ぶほどに険しい、と言われている亀ガ谷(かめがやつ)の切り通しを超え、「岩船地蔵」を目指しました。

◆岩船地蔵堂(いわふねじぞうどう)◆

閑静な住宅街の中に堂々と建てられている八角のお堂。そしてその中に鎮座しているのが岩船地蔵。こちらは、源頼朝の娘、大姫の守り本尊(ほんぞん)なんだそうです。
そしてこちらには、王姫が許嫁(いいなづけ)の死を哀しみ後を追うようにして亡くなったことを、多くの人々が嘆いて、造られたそうです。でも、そんな悲しい事実とは裏腹に、のぞき窓からお顔を拝見してみると、穏やかな優しいお顔が伺えますよ。
さて、次は「銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)」に向かうことに。その道中の名所もちょっとご紹介しますね!

化粧坂(けわいざか)

マークさん「・・・(ゼイゼイ)」
「険しい坂」が変じたから、その道を通って都心に入るための「身だしなみを整える」ということからなどと、「化粧坂」の名前の由来は色々あり、はっきりはしていません。斜面は急なため、ミニスカート&ヒールなんていうスタイルで歩くのは厳しいですよ!!

源氏山公園(げんじやまこうえん)

化粧坂を登りきると、その頂上は少し開けた公園、それが「源氏山公園」です。ハイキングの休憩スポットにもなっていて、源頼朝の像が海を見下ろすように座っています。

↑化粧坂ちょっと手前で発見。この土地独特という感じですよね。
地図上でも「梶原(かじわら)」「常盤(ときわ)」という地名を見て、鎌倉時代にぐっと引き寄せられた気がしました。

◆銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)◆

さて、険しい道を乗り越えやってきたのが、この「銭洗い弁財天」。
まるで洞窟のような入り口をくぐって中に入ると、その境内は人でごったがえし。

マークさん
「ここの湧き水でお金を洗うことで、自分の中のお金への執着心が洗い流され、良いめぐりが巡ってくると言われているんだよ。そして洗ったお金を使うことで、お金が巡ってるんだって。それにね、良い巡りになるのはお金だけではなく、人との出会いの意味もあり、縁結びとしてのご利益もあるんだ。ただデートで彼と一緒に行くと、弁天様がヤキモチをやいて、逆に縁を切ろうとするから、それは気をつけてね(笑)」

マークさん、リッチに1万円札もザブザブ洗っています。
ちなみにこの「銭洗弁財天」は、源頼朝の「仏境のきれいな泉の湧き水を絶えず使って神仏をまつれ」という夢のお告げを聞いたことが起こりなんだとか。今でも参拝者が絶えることはないんですって。

◆佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)◆
次に向かったのは「佐助稲荷神社」。幼少の頃“佐助”と呼ばれていた源頼朝を、こちらの稲荷神が挙兵の手助けをしたことがはじまりだと言われています。頼朝とその妻・北条政子の強い絆にあやかった、恋愛成就のスポットとしても有名。そこはいくつもの赤い鳥居をくぐって、参道の階段をのぼっていきます。

マークさん
「鳥居のような門(ゲート)は、“運の通り道”だと言われているんだ。だからそのひとつひとつの鳥居をくぐる時に、願いごとをひとつひとつ心の中にきざんでいくと、願いのパワーが強くなり、叶いやすくなるんだよ」

古ぼけた鳥居、ピカピカな新しい鳥居etc.それぞれに違う様々な赤い色の鳥居は、人生の中で通るゲートみたいだなと感じました。だからこそ思いをひとつひとつ込めていくことで、どんな困難にも打ち勝てる力が湧いてくるのでしょうかね!
そして願い終えた後、またそのひとつひとつの門をくぐり抜けて下りていき、次の場所へと向かったのです。
◆高徳院(こうとくいん)◆
次に向かったのは鎌倉大仏が鎮座する「高徳院(こうとくいん)」。平日にも関わらず今日1番のにぎわいで、皆々、大きな大仏様を見上げていました。

マークさん
「ここで紹介するご利益は、あの大仏様の胎内で、お願いをすることなんだよ」

ポカン・・・。胎内って入れるんですか!? すみません、知らなかった・・・。ということで早速、中に入ってみたのです! 大仏様の胎内は神聖なので、内側から拝むことで、お願いごとを叶えるパワーがより強まるらしいのです。
(※大仏様の胎内にてお願いごと)ゴニョゴニョゴニョ・・・。
ちなみに、この大仏様は国宝に指定されていて、その高さは台座を含めると13.35mとのこと。入り口に入ってすぐ、御顔だけが門より上に突き出ていて、大きいなぁと感じました!

◆長谷寺(はせでら)◆
さて、今回のツアーのラストを飾るのは、巨大な金色の十一面観音像でも有名な人気スポット『長谷寺(はせでら)』。まず、弁財天像や、十六童子が浮き彫りになっている弁天窟(べんてんくつ)に入ってみました。

弁天窟(べんてんくつ)

マークさん
「自分がかけたい願いを司る童子にロウソクを灯して願いをかけるんだよ」
「僕は物書きだから、コレかな」と学問成就の“筆硯童子(ひっけんどうじ)”にお願いをしています。
洞窟の中で、ポタポタと水が滴り、ロウソクの明かりで浮き上がる像、と雰囲気のある場所でした。

願いごとを書いた小さな像や、腰をかがめて進む、トンネルも・・・!

次は階段を昇り、観音堂へ。(その途中、こんな癒し像を発見)

見晴し台
足がすくむくらい神々しい観音様に手を合わせた後、見晴らし台から、鎌倉を見下ろしました。

今日1日かけてご利益をもとめてこの鎌倉を歩き回ってきましたが、階段を何段も昇ったり険しい坂を歩いたりして、正直マークさんも私ミユもとっても疲れました(笑)。でも、その歩き回ったことで土地に触れ、この空、山、海に囲まれている土地、鎌倉の魅力を改めて感じました。お願いごとをする時、お願いをすること自体が目的ですが、そのお寺に行くまでの過程で、その土地を知ることで、そのパワーはさらに深まるのかな、なんて思ったのです。