この場所がどこかわかりますか? そう、ここは東京都千代田区にある『東京大神宮』。その都会の真ん中でひっそりとたたずむ社(やしろ)に、私ミユとマークさんはやってきました。この神社は、日本で初めて神前結婚式を挙げたと言われる、由緒正しき縁結びで有名な神社なんですよね? マークさん!

マークさん「そうだよ。だから今ちょっとブームになっていて、参拝する人が増えているみたいなんだ。そんな『縁結び』の力にあやかって、今日は気持ちを込めてお参りしようね」

はい、よろしくお願いします!

草木にまつわるジンクスと、縁を結ぶ舞

まずは、入り口にある手水(ちょうず)で、手と口をお清め。
そして、境内に一歩足を踏み入れると、なんだか背筋がシャキッとしてきました。緑に包まれているような神社には、少し暮れかかった陽が差し込み、なんだか私はホッとするような穏やかな気分になったんです。マークさん、この穏やかな気分って何なんでしょう。
こういう草木に、縁結びのジンクスってあったりするんですか?

マークさん「もちろんだよ。マークが知っている縁結びのジンクスを少し紹介するね」

◆草木にまつわる縁結びジンクス◆
*相生の木
「2本の木が絡み合い、一つに融合する木を、『相生の木』と言うんだ。この木を見つけたらそれに触れて愛を誓うと、結婚ができるって言われているんだよ」
*草結びの輪
「これはジプシーの恋占いの一種。草むらの草を結んで輪を作ってみて。そこへ恋人を誘って、その恋人がその草の輪の罠に足を引っかけて転ぶと、結婚ができるんだって」

成長するほどお互いが絡み合って1つになる木。まるで夫婦のようでロマンチックですね☆

マークさん「それに自然の緑ってさ・・・」

マークさんがさらに話し始めた時、社殿の中から笛の音が聞こえていました。どうやら先ほどから行われていたご祈祷(きとう)で何か催しものがあるようです。すると、脇から巫女さんが2名現れて奥に並び、踊り始めたではないですか!

えぇもうそれは、何とも優美なお姿でしたよ! どうやらこの舞は『豊栄舞(とよさかのまい)』という祝いの舞のようです。

マークさん「これが見られるとはラッキーだったね! この他に『豊寿舞(とよほぎのまい)』というのもあって、この2つの舞は神前結婚式で踊ってくれる伝統的な舞なんだ。これを偶然見ることができると、縁を分けてもらえる、と言われているんだよ」

へぇ~、そんな意味があったんですか! しっかりと目に焼き付けておかなくちゃ☆

本当の意味での『お参り』

さて、ちょっと回り道してしまいましたが、ここでやっとお参りしたいと思います! そういえばマークさん、お参りってどんな気持ちですればいいのでしょう。ただ願えばいいってわけではないですよね?

マークさん「そうだね。『お参り』は、気持ちを込めて行うことがまず1つ。でもミーハーな気持ちで、何も努力もせずに祈ってるだけでは、神様は聞いてくれないと思うんだ。だから、好きな人と結ばれるために、良い出会いを引き寄せるために、今までちゃんと頑張ってからここへ来て、手水や二拝二拍手一拝をキチンと儀式として行う。これが本当の意味での『お参り』なんじゃないかな」

二拝二拍手・・・お祈り・・・一拝。私も、気持ちを込めて参らせて頂きました!

マークさん「お祈りはね、『私は今までこれだけ頑張りました。あとはお任せします』と見返りを求めないで神様に気持ちをゆだねることなんだ。だから、好きな人とこれからどうなるか、とか良い人と出会えるか、と結果を気にしてクヨクヨすることはないんだよ。お祈りをしたことで、恋の力、魅力的になれる力を授かったんだと自覚しようね。信じることを信じるっていうのかなぁ。そうすれば自信も出てくるし、胸を張ってこれからも頑張ってゆけるだろう?」

なるほど、確かにそうですね!! そう考えると、なんだか晴れ晴れした気持ちがします!

おみくじ豆知識

さて、お参りに来たからにはおみくじを引かなくっちゃ☆ 東京大神宮には、たくさんのおみくじがありました。こんなにあると、迷ってしまいます・・・。マークさん、どれを引いたら良いのでしょう?

マークさん「別にどれを引いたほうがいい、っていうのはないよ。自分が1番興味をもったものを引いたらいいんだ。もともとおみくじっていうのは、神様が巫女さんの身体に乗り移り、巫女さんの口から告げさせていた予言から始まったものだとマーク的には思うんだ。だから、巫女さんがおみくじを渡してくれた筒から竹串を選ぶタイプが、もともとの形に近いんじゃないかな」

ということで、巫女さんから筒を受け取り、『縁結びみくじ』というのを引くことにしてみました。(血液型みくじも気になる・・・)
シャカシャカシャカ、よいしょっと。おみくじを受け取り、開けてみると・・・。
え? 試練・・・? ガーーンッ!!

私の引いたおみくじは「試練の兆」。これっていわゆる「凶」ってヤツですか・・・。

落ち込み中・・・。そんな時、マークさんから救いのひと言が!

マークさん「大丈夫! 基本は1回のお参りにつき1回だけど、どうしてもという時は、もう1度お参りをして仕切り直したら、また引いてもいいんだよ!」

ホントですか!? そういうことなら、もう1度お参りしましょう! 
シンケン・・・・。
元気を取り戻した私は、もう1度手水とお祈りをやり直し、今度は『恋みくじ』をひいてみました!

すると・・・。出ました、大吉☆

「気持ちが全く寄り添いません」→「神様に感謝したいほどの幸せな結婚ができる」になりました! やれやれ、ひと安心です。
ちなみに、みなさんは引いたおみくじって木に結びますか? 実はマークさんいわく、「吉」のおみくじの場合、結ばないで持ち帰り、お守りにすると良いらしいのです。ただ「凶」のおみくじは、結んで神様にゆだねたほうが、縁を結んでくれるみたいですよ。
後は、よろしくお願いします!
縁結びジンクス
東京大神宮では、縁結びのお守りも有名。1番、有名な「すずらんのお守り」を購入してみました。

マークさん「お守りをもつことで、常日頃、縁結びの力を借りることができるからね」

それは頼もしい限りです! ここで、アイテムに関する縁結びのジンクスをマークさんから伺いました。

◆アイテムにまつわる縁結びのジンクス◆
*ボージョボー人形
「これは、ボージョボーの実やココナッツの繊維でできた人形で、もともとはロタ島のお守りなんだ。夜中の通販番組でプチブレイクして、有名だよね。人形の手足を結んでお願いをすると、恋が叶って結婚へと導いてくれるんだよ」
*南東にピンク色
「風水で南東の方角は、恋愛や結婚の方角とされるんだ。南東の方角に頭を向けて眠ったり、南東の窓を開けると、結婚の縁が生まれるんだよ。とくに恋愛の色『ピンク』のものをこの方角に置くのは効果的!」
*タレントの待ち受け
「携帯の待ち受けを、最近結婚や婚約をしたタレントにしてご縁に便乗してみよう。携帯は外界との媒介だから、良いご縁が舞い込んでくるかもしれないよ」

↓ここからは、アイテムではないけど、こちらも聞いて得する縁結びジンクスです!
*運命を流動的にするピアス
「ピアスは運命を流動的にする、という意味があるんだ。もし運命を止めて、恋愛の安定や結婚につなげたいのなら、ピアスの穴は埋めるようにしよう。耳は運気を蓄える場所なので、幸運をキープしたいならピアスは開けないほうがいいかもしれないね」
*ニキビのジンクス
「思い、思われ、ふり、ふられ、というニキビの占いがあったよね。鼻の頭のニキビが両思い、と言われているよ! 結婚の暗示にもつながるんだ」

帰り道
そういえばマークさん、巫女さんの舞を見る前、何か言いかけませんでしたか? 自然の緑がどうのって・・・。

マークさん「あぁ、あれはね・・・、自然って偉大だよな、と思ったんだ。マークも悲しいことがあった時、海に行ったりしたんだよ。ザザーッって波の音を聞いてると、なんだか心が落ち着いてくるんだ。母親に包まれているような優しさを感じるんだよな。同じ大きいものでも都会のビルってすごく威圧感があるだろ? でも山や海なんかの大自然は、その偉大さに身をゆだねられるっていう気持ちになれるから、安らぎを感じるんだろうね。本心に戻るっていうのかな。マークは、その偉大さの向こうにいるのが、「神様」だと思ってる。どこの神社も緑に囲まれているだろ? だからその一部を祭って見せてくれるところが『神社』なんだよな。
最近、大きな力に対して『畏怖の念、畏敬の念』をもつ人が少なくなったよね。だからときには、大自然の中で、または神社の大きな鳥居を見て、その偉大さを感じて『守られている』っていう気持ちをもつことが大切なんじゃないかな」

私は少し立ち止まって振り返り、その緑に囲まれた赤い鳥居を見上げました。あの鳥居をくぐった時の穏やかな気持ちを思い出し、改めて「大きいな」と感じました。そしてマークさんの後を追い、帰途についたのです。

「縁結び」のお参りやジンクスがどれだけ、効果があるのか、正直私にはわかりません。
ただ、マークさんの言っていた「信じることを信じる」。これが1番大切なことなのかなって思うんです。やろうと思えば何でもできてしまう便利な時代、狭い空間の中、本心を押し込めて生活するキュウクツな毎日、大きな力に対して、それにゆだねてみよう、とする気持ち、守られているんだっていう安らぎをかんじることが、私達には必要なんじゃないかって思うんです。
迷いがあった時、心が疲れた時、ときには自然の中で、そんな気持ちを感じてみませんか? もしかしたらそれが、次への歩を進めてくれるかもしれませんよ!

※全国の「縁結び」にまつわる神社
「東京大神宮」は遠くてなかなか参拝できない、と言う方。少しですがマークさんオススメの全国の縁結びの神社と、その場所ちなんだジンクスをご紹介します。お近くの神社にぜひ足を運んで、縁結びツアーを実行し、ぜひ気持ちをゆだねてみてくださいね。

◆「縁結び」ゆかりの神社◆
*鈴虫寺
→京都府京都市西京区。由緒正しい名刹(めいさつ)。とくにお守りは恋愛成就や縁結びに効果があると有名です。
*箱根九頭龍神社
→神奈川県箱根町。縁結びの神社として女性に人気。芦ノ湖上の島にある九頭龍神社が本当のご利益様だが、箱根神社内の分社も、同じくらいのパワーをもつそうです。
*出雲大社
→島根県出雲市。出雲大社の大きなしめ縄の垂れに五円玉を投げてうまくひっかかれば、その年の内に婚約や結婚の縁談があると言われています。10月は全国の神様が出雲に集まり、縁結びの相談をするそうですよ。
*勝曼院愛染堂
→大阪府天王寺区。「愛染さん」と呼ばれて親しまれている縁結びの愛染明王を奉るお寺。境内の「愛染桂」いう桂の木にノウゼンカズラが巻き付き、6月の終わりに触れて祈ると結婚が叶うといわれています。
*鵜戸神宮
→宮崎県日南市。断崖の洞窟内にある神社。大きな岩のくぼみに「運玉」というのを投げてそこに入ると好きな人と結婚できるという願いが叶うそうです。男性は左手、女性は右手で投げ入れるんだとか。一時期宮崎の新婚旅行が多かった頃、この神社へ参拝して縁結び、夫婦和合を願うカップルが多かったそうです。
*冠稲荷神社
→群馬県太田市。縁結びとして有名。神前式を挙げる人も多いそうです。