香りが呼び起こす王位の争奪の歴史。王冠の行方は白いバラ? 赤いバラ?

私が大好きな花、バラ。

バラはその姿の美しさもさることながら、なんと言ってもあのかぐわしい香りが魅力。
古代より、バラの香りは王侯貴族に珍重されてきました。
クレオパトラ愛用の香りも、バラだったそう。彼女は、湯船にバラの花びらをたくさん浮かべ、浸ったのだそうです。あの華やかな芳香に包まれて、彼女の美しさはさらに輝いたことでしょうね。

さて、素晴らしい香りを放つバラは、香水の原料としても多用されています。そして、バラの天然香料を使用した香水は、だいたい高価。
というのも、バラの香料を採取するには、非常に手間とコストがかかるからなのです。

まず、バラの花びらを手作業で摘み取るのですが、開花直前、つまり太陽が昇る前のわずかな時間でなければなりません。そうしないと花が開いて、香り成分が飛んで(揮発して)しまうのです。
こうして摘み取ったバラの花びらは、特殊な製法によって精油(ローズアブソリュート)になります。大量の花びらから採れる精油は、ごくわずか。なので、バラの精油は非常に高価なのです。
けれど、バラの精油をふんだんに使った香水は、本当に香りが良く、うっとりするくらい。数ある「名香」と呼ばれる香水は、ほぼバラの精油を使っているみたいですね。

ただ、「バラの精油を使えばバラの香りになるか?」と聞かれれば、私は首を傾げざるを得ません。香水が大好きな私は過去、数えきれないほどのバラの香りを試してきましたが、なかなか「あっ、バラだ!」と思える香りに巡り会えませんでした。やはり、あの「生きたバラの香り」「咲いているバラの香り」を忠実に再現するのは難しいようです。

ガッカリしていた私ですが、なんと! 「これだ!」というバラの香水が見つかったのです。それは、イギリスの香水ブランド、『JO MALONE LONDON(ジョー マローン ロンドン)』の『RED ROSES(レッド ローズ)』という香り。まるで、生きたバラの花を目の前でかいでいるような錯覚さえ起きてしまいます。
私は、これ以上忠実に再現されたバラの香りを知りません。ご興味がある方は、ぜひ香りを試してみてくださいね。

このように、世界中の人々を魅了しているバラ。
次は、「美しいバラにはとげがある」のことわざを思い出させるような、バラにまつわる意外な歴史をご紹介しましょう。

それは中世末期、15世紀末のイギリスで起きた、『ばら戦争』と呼ばれる内乱についてです。なぜ『ばら戦争』なのかというと、バラを家紋とする貴族同士の戦いだから。赤バラを家紋とするランカスター家と、白バラを家紋とするヨーク家が、イギリスの王位継承権を巡って争ったのです。
内乱は30年も続き、最終的に結局、ランカスター家の一族のテューダー家のヘンリがヨーク家のリチャード3世を倒し、テューダー朝を開いてヘンリ7世として即位。さらにヨーク家のエリザベスと結婚することで、両家の争いに終止符が打たれました。

こうして開かれたテューダー朝で最も有名な君主と言えば、女王エリザベス1世。
生涯独身を貫き波乱の生涯でしたが、彼女こそ後に大英帝国を築き、イギリスに最大の繁栄をもたらしたのです。
その存在感あるたたずまい、王者の風格は、花にたとえるならバラ。エリザベス1世については、またの機会にお話ししたいですね。

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