2018年9月16日。

この日は、一時代の終わりを告げる日でした。
平成を代表する歌姫、安室奈美恵さんが引退した日だからです。

1977（昭和52）年9月20日生まれの彼女のホロスコープを見てみると、感情やライフスタイルを意味する月が射手座。
乙女座生まれの彼女にしては、大胆な決断だと思っていたら、思い切りの良さにかけては天下一品の射手座に月があったのですね。
また、エネルギッシュなステージは、金星が獅子座だったことからも明らか。
どちらかと言えば小柄な体を目いっぱい動かして、ステージを所狭しと駆け回る姿、パワフルでのびやかな歌声を響かせながらダンスするスタイル……。
彼女の背中を押していたのは、火の象意だったのです。

とはいえ、年齢を超えた若々しさ、そしてどことなく漂う清潔感は、乙女座の特徴的なもの。
若い女の子だけでなく、年配の方からも好かれたのには、そういった理由があるのでしょう。

また、『アムラー』と呼ばれるファンを生み出し、’90年代を象徴するカリスマ的存在となった彼女。そのカリスマ性も、やはりスターの星座、獅子座の影響によるものだったのかもしれません。

一方、彼女は家族をとても大切にすることで知られていますが、それは太陽と月のアスペクトがスクエアと呼ばれる角度だったからなのかも。
この角度はハードアスペクトと呼ばれ、凶角と訳されたりもします。
いわゆる、人に試練を与え、鍛え上げるアスペクトなのです。

生い立ちが必ずしも幸せでなかったからこそ、人の痛みを知り、傷を癒し、人々の心にパワーを注ぎ込むことができたのではないでしょうか。
それだけの力強さが備わっていることを、彼女のホロスコープは雄弁に物語っています。

彼女にとって、アーティストとしての活動は何だったのでしょうか。
おそらく、自分が感じたことを歌とダンスで表現し、外の世界に発信していくことだったはず。それは、美の星である金星が獅子座だったことからもうかがえます。
獅子座は、言葉を初め、全身を使って自己表現をする星座。
彼女の場合、それが生業となりました。
さらに、生来のまじめさも手伝って、表現力を極めていったのではないでしょうか。

彼女が表舞台から去っても、人々の心にはその素晴らしいパフォーマンスが焼き付いています。
平成の歌姫よ、永遠に。

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