土踏まずには腸を刺激する反射区(はんしゃく)が集中!

●マルタ
先生ー! なぜ、ツボ押し踏みは、便意をもよおしたくなるのですか?

●中山隆嗣先生の回答
足裏の反射区(はんしゃく)は=身体の臓器と対応
足裏には、反射区(はんしゃく)といわれる身体の臓器と対応したところがあり、刺激することでその臓器の働きを活発にすることができるのです。

反射区(はんしゃく)

ツボ押し踏みは、基本的に土踏まず周辺を刺激しますよね。その土踏まず周辺(※図参照)に、腸を刺激する反射区が集中しているから、便をもよおしたくなるんですよ。
しかし!反射区(はんしゃく)だけで、すぐに効果が出る人もいますが、なかなか効果が出にくい人もいます。そこで、便秘の症状を、
BP初期…ちょっとつまり気味    
BP中期…なかなか出てこない    
BP後期…かなり長引いてお腹ハリ気味
と3段階に分けて、その症状に合わせたツボ+運動の対処法をお話していきましょう。

ちょっとその前に注意点           
効果が出にくい人の中には、ツボの刺激が効かないほどに症状が悪化している場合があります。 
【こんな症状はありませんか?】
□排便する時に苦痛がある。
□血便が出る。
□痔の症状がある。
以上のような症状がある人は、ツボを刺激して問題が解決されるわけではありません。消化器科や肛門科の病院へ行って治療する必要があります。

BP初期…ちょっとつまり気味
ツボ押しで解決!

初期の段階では、まだ刺激に反応しやすいので、ツボ押しが効果的です。では、腸にダイレクトに刺激を与える、大腸経という経絡(けいらく※ツボにつながる通路)上にあるツボを押していきましょう!

始める前にココがポイント!
ここで大事なのが、ツボの押し方。押し方のコツを押さえることで、今まで効果が感じられなかった人も効果を感じることができるはずですよ!

合谷(ごうこく)

●ツボの場所
1)手の甲の親指と人差し指の間。
2)ひと差し指側の骨で、少し力を入れて押すと痛むところ。
●効果テキメン!の押し方
1)合谷(ごうこく)のツボに、片方の手の親指を当てて。
2)図のように、他の4本指は手を包み込みます。そのカタチで親指に力を入れると、丁度良い角度でツボに響きます。
3)呼吸を吐きながらグーッと押し込むように指圧して。

曲池(きょくち)

●ツボの場所
1)ひじを曲げて、できるシワの端。
●効果テキメン!の押し方
1)片方の親指を、曲池(きょくち)のツボに当てて。
2)他の4本指で、ひじをつかんで固定すると押しやすいですよ。
3)呼吸を吐きながら、気持ちいい程度にグーッと押して。

天枢(てんすう)

●ツボの場所
1)おへそを基準にして、左右に親指2本分くらいの位置。
●効果テキメン!の押し方
1)左右の中指で、左右の天枢(てんすう)のツボを同時に押して。
2)呼吸を吐きながら、気持ちいい程度にグーッと押す。

大巨(だいこ)

●ツボの場所
1)天枢(てんすう)のツボから、親指2本分の下が大巨(だいこ)です。
●効果テキメン!の押し方
1)左右の中指で、左右の大巨(だいこ)のツボを同時に押して。
2)呼吸を吐きながら、気持ちいい程度にグーッと押す。

BP中期…なかなか出てこず 
ツボ押し+歩いて解決!

BP中期の人は、普段の生活習慣を改める必要があります! 今、あなたの生活を思い返してみて下さい。どのくらい歩いていますか? BP中期の人のなかなか便が出てこない一番の原因は、歩いていない=(イコール)お腹を動かしていないことだと考えられます。
歩くことで、深い呼吸をする→深い呼吸によって横隔膜が動く→横隔膜が動くことで胸部が動く→そして腹部が動くというように、腹部が適度にマッサージがされるのです。

よって動きが停滞していた腸は刺激を受けて、活性化されます! BP初期のツボ押しをしつつ、できるだけ毎日歩いて腸を動かすように心がけてください。

BP後期…かなり長引いてお腹ハリ気味   
歩く+直接お腹にアプローチ押し!

かなり長引いているBP後期の人は、歩くことに加えて、お腹に直接手で触れて、便がたまっているところへアプローチしていきましょう!  
【まず、腸のしくみを解説】
便は右回りに運ばれる

小腸では便は液状で、それが大腸に運ばれると右回りに、
1.盲腸から→2.上行結腸(じょうこうけっちょう)→3.横行結腸(おうこうけっちょう)→4.下行結腸(かこうけっちょう)→5.S状結腸(エスじけっちょう)→6.直腸(ちょくちょう)                         と進むにつれて、そこでだんだんと便の水分が吸収され固まって、肛門より排出されるのです。

しかし、ここで腸の動きが停滞し便が大腸でとどまる時間が長くなってしまうと、過剰に水分が吸収されるため、便秘を引き起こしてしまうのです。

そこで、お腹のツボである天枢(てんすう)と大巨(だいこ)に、効果テキメン!の押し方で直接アプローチしていきましょう!

天枢(てんすう)

●ツボの場所
おへそを基準にして、左右に親指2本分くらいの位置。

大巨(だいこ)

●ツボの場所
天枢(てんすう)のツボから、親指2本分の下が大巨(だいこ)です。

効果テキメン!の押し方
第一条
便を右側から押し出すつもりで、右側のツボを押して→次に左側のツボを押す。

腸は、右回り。そこで、腸にたまった便を押し出すつもりで、まず右側のツボから押して、次に左側のツボを押しましょう。

効果テキメン!の押し方
第二条
仰向けになり、膝を立てる。

ツボ押しを腸まで届かせるために、仰向けに寝て膝を立てて押すこと。なぜ、仰向けになるかというと、人間は立っている状態だと腹筋でお腹をしっかり支えているため、なかなか指がツボに入っていきません。また、膝を立てるのは、膝を伸ばした状態だと腹筋も伸ばされて緊張した状態になってしまうんです。膝を立てることで、腹筋が緩みツボが届きやすくなるのです。

効果テキメン!の押し方
第三条
呼吸をしながら息を吐いてお腹がヘコんだタイミングで強く押す。
ツボを押すタイミングは、息を吐いてお腹がヘコんだ時にグーッと深く入れてください。自分が“ちょっと入れすぎかな”と思うところまで入れること。中途半端にやると、効きません。“恐がらずに押す”これが効果を出すコツです。

効果テキメン!の押し方
第一条
中指をツボに当てたら、もう片方の手を重ねてフォローする。
グーッと深く押すためには、片手だとなかなか深く入りません。中指をツボに当てたら、もう片方の手を上から重ねて深く押してください。
押して、浅いところで痛みを感じる人は、自律神経が乱れている証拠。だいぶストレスがたまっていて、身体のバランスが崩れているようです。これは便秘解消法にかぎらず、自分自身の体調を知る上でも使えますよ。 

おまけ

便意をもよおしたら…
便座で右から→左にねじる!

便を出しやすくする姿勢を教えますね。便意をもよおすして便座に座ったら、右から左にひねるんです。

これは、便は左にたまるので、右から→左へひねることで腹圧をかけ便を押し出すんです。

ただし、×和式トイレ ×ギックリ腰の人は、ストップ! ますます、腰を痛めることになったら大変ですよ!

究極の便秘解消法はストレスをためないこと!

便秘になる一番の原因は、気質的なもの以外だったらやはり精神的なストレスからくるもの。だから、ストレスをためないことが便秘にならない最良の方法です。

だからといって、ストレスをすべてなくせるかといったら、難しいですよね。あなたのとりまく環境の中で、どう息抜きをするかを考えてみてください。ストレスの解消法は、これはもう人それぞれになりますからね。

でも、例えば“お酒を飲んでストレスを解消する”という解消法は、便秘じゃなく今度は肝臓を悪くしてしまいます。
だから、身体に悪いことをしてストレスを解消するのではなく、健康的にストレスを解消できる方法を考えていきましょう。

取材後、マルタは合谷(ごうこく)のツボを、トイレタイムに押すことが習慣になりました! どんなに忙しい朝でも、手軽に押せるところがうれしい♪ しかも、押すと腸がグルグルと動き出すんです! また、歩いてお腹を動かすことも大事とのこと。でも、「なかなか歩く時間が取れない…」という人は、ツボ押し踏みで“足踏み”するといいですよ。
先生いわく、「反射区(はんしゃく)への刺激と、お腹への適度な振動が腸を活性化させる」とのこと。ぜひぜひ、こちらもお試しくださいね。
ストレスを解消することが、便秘解消につながるのに、便秘体質でストレスをためてしまっていては意味がありません! 便秘知らずの身体になって、毎日ハツラツとした笑顔のあなたでいてください。


イラスト/エツ子の胃袋