ダメージヘアも生まれ変わります!

人間には約10万本の髪の毛が生えており、髪の毛の寿命は3~7年といわれています。そして平均すると1日に100本程度の髪の毛が抜け、また新しい髪の毛がつくり出されているのです。つまり、夏の紫外線で傷んでバサバサになった髪も、今日からしっかりお手入れすれば、どんどん生え変わり、健康な髪になるってこと! まずはヘアケアの基本、シャンプー剤の選び方についてお届けします。

お店のヘアケア製品売り場をのぞくと、ズラリと並ぶノンシリコン製品。ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーはどう違うのでしょう?

シリコンとはなんぞや?
そもそもシリコンって何?と思う方もいるでしょう。シリコンは正しくは「シリコーン」と呼ばれる人口的化合物です(自然界には存在しません)。その用途は様々。優れた耐久性を持つので医療素材のゴム(人工心肺膜など)や、繊維になじみ摩擦を少なくするための柔軟剤、ティッシュペーパーや車のカーワックスにも入っているのです。ヘアケア製品にはコーティング剤として使われています。

シリコンシャンプーは何が良いの?
従来の商品(シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント)には、ほとんどシリコンが入っていたといっても過言ではありません。シリコンは、髪に被膜をつくるため、髪が傷んでいても手触りがよく、サラサラつややかな髪が簡単に出来上がります。高い養分が入った高級シャンプーを使わなくとも効果が実感できるので、多くのデイリーユースなヘアケア製品に入っていました。
しかし、本来の髪はシリコンの被膜によって呼吸できなくなっている状態。知らないうちに髪がどんどん細くなって傷みが進むという欠点があります。そこで注目されているのが「ノンシリコンシャンプー」。
美容院で販売されている値段の高いシャンプーや、自然派ショップで扱っている石鹸シャンプーは、シリコンは入っていないものが多いのです。これらを使うと、あなた本来の髪に戻るために最初は少し髪がごわつきますが、だんだんと健康な髪になります。まずはその前に、今注目のノンシリコンシャンプーに変えるだけでも大きな一歩になることは間違いないでしょう!

ノンシリコンの中でも注目の製品を使ってみたよ♪

製品名:SCALABO(スカラボ薬用スカルプシャンプー&トリートメント)
ヒトコト感想:「頭皮の汗臭を抑え、ハリやコシのある髪にする」というこのシャンプーとトリートメント。夏にぴったりと思い、使ってみました。フレッシュグリーンの香りは、いつも使っているフレグランス系のシャンプーと違い、男性も使えるようなさわやかな香りでしたよ! 泡立ちがよく、特にトリートメント使用時には、地肌がスーッとして清涼感がありました。洗いあがりはサラサラです。

製品名:MVNE(ミューネ)ヘアケア
ヒトコト感想:洗っている時にナチュラルハーブの香りがして、癒されるノンシリコンシャンプー&コンディショナーです。ローズマリー、カミツレエキス、セージエキスが入っている自然派のシャンプーなので、自然好みなスタッフのツボにはまった商品でした。乾くとふわっとして、妙なしっとり感がなく自然な髪になりました。

ノンシリコンのヘアケアに慣れてきたら、次は石鹸シャンプーに変えてみるのはどうでしょう?
一般的なシャンプーやリンスには石油系合成界面活性剤が入っています。これは皮膚から浸透するとたんぱく質を壊し、アレルギーやアトピーの原因になるといった報告がされています。
全ての界面活性剤が悪いというよりも、石油系合成界面活性剤を避けたほうが良いといわれています。よりナチュラルなヘアケアをしたい方は、植物性の界面活性剤を使用した石鹸シャンプーを選ぶのも手です。
最初は髪がごわついてショックを受けるかもしれないけれど、半年ほど続けると健康な髪の毛に変わっていくそうです。石鹸シャンプーを使い続けているスタッフの知り合いが「最初はバサバサになって驚いたけど、今では洗い上がりもサラサラになったの~」と、喜んでいました。特に、地肌の洗いあがりがさっぱりして、気持ちいいのが特徴です。殺菌力もあります。

上記で紹介した3つのヘアケア製品、どれを使うか迷ったら、このメリット・デメリット表で判断しちゃおう!
ノンシリコンシャンプー
メリット:シリコンのコーティングがない分、髪に負担が少なく、仕上がりがよりナチュラルで、自分本来の髪の毛に近づける。
デメリット:シリコン入りの、一般的なシャンプーに比べると、お値段がやや高い。ツヤツヤ感はあまりない。
シリコンシャンプー
メリット:手ごろな値段で、どこでも買える。洗った後はシリコンコーティングでツヤツヤサラサラ髪がすぐに出現。
デメリット:髪の毛がコーティングされて呼吸ができないため、使い続けると、髪が細くなり、知らないうちに傷んでいる。
石鹸シャンプー
メリット:石油系の合成界面活性剤ではなく植物性の界面活性剤入りの石鹸シャンプーは、体と環境に優しい。髪が芯から丈夫になり、コシがでる。
デメリット:従来のシャンプーを使用していた人が石鹸シャンプーにすると、合成成分が抜けるまでの数週間~数ヶ月は髪の毛が、きしむ感覚がある。

新製品が毎年発売されるヘアケア製品の中で、長い間変わらずに愛され、ベストセラーとなっている「椿油」があります。みなさんも薬局で見たことがあるのでは? 椿の模様がレトロなあの商品です。人気者ゆえに、椿油入りのシャンプー、リンス、トリートメントといった製品も続々と発売されています。
さて、この椿油の効果ですが、あなどれないのでは?と、私は祖母(現在92歳)を見ていて実感しています。

祖母の若かった時代は、今のようにヘアケア製品がたくさんあったわけではなく、椿油がメジャーでした。しかも、当時のおしゃれな髪型はきちんとセットされた波型カールで、しっとり黒い髪の毛が美しいとされていました(白黒映画に出てくるような、映画女優さんたちがそうですよね!)。

祖母も若い頃より毎日「大島椿油」を髪に塗り、セットしていました。そのおかげか、椿油を自分でつけていた80歳前半までは髪はツヤツヤ黒々。白髪はほとんどなかったのです。
残念ながら、それ以降は加齢のために自分で髪の毛がセットできなくなり、急に椿油をつけなくなったためか、一気に白髪になってしまいました。でも90歳代でもまだ黒髪がところどころあるのですよ!すごいです。
つけなくなってからの変化は白髪の数だけではありません。髪の毛がパサつくようになりました。
このことから、椿油は「髪の毛をしっとり」させて、さらに養分を与える効果があるのではないかと、私は考えます。
さて、現代に適した使い方ですが、乾燥した髪に普通につけると、しっとりしすぎちゃう(というよりも、ベタベタになります)ので、髪の毛を洗う前に2、3滴手につけて地肌に伸ばし優しく指でマッサージしてからシャンプーする方法や、リンスがわりに洗面器一杯のお湯に椿油を1滴だけたらしたものを髪の毛にかける、なんて方法が効果的のようです。お試しあれ。

最近、抜け毛に悩む若い女性が増えてきました。身体が健康であれば、髪の毛にまで栄養が届き、髪はイキイキします。しかも、体内に吸収された有害物質は、髪の毛が抜けることで対外に排泄されています。つまり、髪の毛がフサフサと多いのは、それだけたくさん有害物質を排泄できている証拠。抜け毛や薄毛は体のピンチ状態を髪の毛が教えている状態ともいえるのです!

抜け毛が多い髪は、毛根が細くなっています。髪の毛の成長サイクルが、なんらかの原因によって乱れてしまったので、途中で抜け毛となったのです。

生活や睡眠の見直しを!
日ごろから頭皮のトラブルを抱えている人は、なるべく刺激の少ないシャンプーを選んでください。頭皮を傷つけないように優しくシャンプーしましょう。また、過度なダイエットをしていませんか? 栄養不足によってミネラル分が髪の毛まで行き渡らず、髪の毛が伸びなくなったり細くなったりすることがあります。肉類だけといった偏った食事ではなく、魚、卵、豆、野菜、海草など多種類の食品をとりましょう。
睡眠時間にも注意が必要です。『薄毛・抜け毛を治す』(講談社)の中で、皮膚科のお医者さんが「髪の毛に悩む患者さんを診ていると、毎日の睡眠時間が5時間以下だと脱毛などの髪の毛に対する悪影響が目立ってくる」と述べています。睡眠時間はなるべく多くとりましょう。
20~30代の女性に増えているのが、卵巣機能低下による脱毛(抜け毛)。女性ホルモンが減少すると、脱毛が起きると考えられています。抜け毛のほかに、月経不順、無月経、不正出血、ほてりなどの症状があったら婦人科を受診してください。
ストレス社会の今、髪の毛のトラブルを抱えていない人のほうが少ないです!(断言)。それにしても、髪の毛は健康状態を表すバロメーターだったとは驚きですね。髪の美しさは、内面の浄化と健やかさをうつす鏡ですからケアせずにはいられません。外からのお手入れと、食事と睡眠がとても大切。子どもの頃のような「すっぴん美人髪」ぜひ取り戻しましょう。

<参考文献>
『薄毛・抜け毛を治す』小林一広他(講談社)
『男のヘアケア基本講座』成美堂出版編集部(成美堂出版)