朝、出かける前にテレビをつけていると、どのチャンネルでも必ずやっている「今日の占い」。星座別だったり、生まれ月別だったり、はたまたおみくじ形式だったり…今日の運勢を教えてくれる。出かける用意をしながら、やっぱりなんか見ちゃうんですよね。
雑誌も同じで、どんな雑誌にも、たいてい後ろのほうには必ず占いページがあって……
それって、なんとなく当然のように思っていたことに、ふと気がつきました。
他の国でも、テレビや雑誌に必ず星占いのコーナーがあったりするのかな?と疑問に思ったんです。

そこで、海外ですごされた経験をおもちの占術家・ジーニーさんを直撃! 海外では、占いはどんな存在なのか、お聞きしてきました!
今回、話に出たのはアメリカと香港。
この2つの国の占い事情についてご紹介します!

第1章アメリカ編
アメリカにはハイレベルの占い師さんがいっぱい!!

ジーニーさん:アメリカは、街角にいる占い師さんがスゴイんですよ! こちらからの質問なんて、いらないんです。タロットを並べて、何も言わないのに「あなたはこうこう、こうですね!」って。それが全部当たってる! それで10ドル=1,000円くらいで、「10ドルじゃ申し訳ないからもっと払います!」っていうことがよくありましたね。

そんなにスゴイんですか!?

ジーニーさん:アメリカの占いレベルは、すごく高いと思います。それに、日本では、いろいろな占法を組み合わせて占う場合が多いですが、アメリカでは「私はタロットだけでなんでも占えます」「西洋占星術だけでなんでも占えます」という、ひとつのものを深く極めている人がけっこう多いですね。街角でちっちゃなテーブルを前にして座っている人がいて…そのテーブルの上にタロット、そしてそのタロットの上にクリスタルが1コ置いてあって…そういう光景を目にするはずです。

レベルが高い、というのは「よく当たる」ということですか?

ジーニーさん:う~ん、それもありますが、占いがすごく詳細なんですよね。日本はおおざっぱなことしか言わない場合が多い気がするんです。でもこれは、しょうがないこと、とも言えるんです。西洋占星術もタロットも、西洋からはいってきたものですから。

日本だと、テレビや雑誌で、占いのコーナーが必ずありますが、アメリカでも同じようにあるんですか?

ジーニーさん:ありますよ。アメリカでももちろん、雑誌や新聞に必ず占いコーナーがありますね。でも、テレビでの星占いは、見たことがないかな…。ところで、星占いに点数をつけてランキングする、っていうのは日本だけです。

そうなんですか!! 

ジーニーさん:あとアメリカでは、ネットでの占いがすごく発達しています。チャットで占ってもらえるんですよ。顔も見なくていいし、文字だけでできるんです。生年月日も何もいりません、って人もいるし。だから、パソコン上から占いが気軽に楽しめますね。それから、テレビでテレホン占いのCMをいっぱい流していますよ!

日本ではありえないですね!

ジーニーさん:ありえないです。最初の3分間は無料で、3分間たったあとは、「これ以降は有料になります。あなたのクレジット番号をいれてください」っていうふうになるんですよ。使いかたは個人個人なんですけれど、そんなふうに数分でも気軽に電話できちゃうんです。占いは、テレビでそういった、テレフォン占いのCMをするくらいポピュラーなんですけれど、日本と違うところは、宗教のバックグラウンド。「占いは神へのぼうとく」として、「占いを信じない」はなく、「占いは悪いものだ」と考える人もわりと多かったりしますね。。抵抗感がある人は、日本より多いかもしれません。

いちばんポピュラーなのは、やはり西洋占星術なのですか?

ジーニーさん:西洋占星術ももちろんポピュラーなんですけれども、同時に「数秘術」というのがメジャーですね。生年月日や名前などから数字を出して占うものなんですが、「誕生日占い」や「名前占い」などとは言わない、もっと複雑で総合的なものです。今回、みょんしさんを見てみると、いろいろなおもしろいことがわかりました。


そう言ってジーニーさんの口から出たフレーズは、
「自由が人生のテーマ」「リーダーシップ」「調和を大事にする愛の人」「スピリチュアルなものを受け入れる」とか出てくるのが、12星座占い(みょんしはうお座)では聞いたことのないものもいっぱい!!

ジーニーさん:じつは計算しながら、タマゴのイメージが見えたんです(笑)。ご自分自身が今、たまごから孵化(ふか)する段階なんですね。

え~~っ! 今やっとですか!? もうけっこうなオトナですけど…

ジーニーさん:ええ(笑)。でも、そろそろ出ようかどうか迷っている状態で。孵化しなくちゃいけない、って状況ですね。

早く出なきゃですね…(^_^;)
ところで、アメリカでは、占星術、タロットと並んで「数秘術」がが人気なんですね。

ジーニーさん:そうですね。でも数秘のふるさとっていうのは、ユダヤ民族の思想のカバラがベースになっています。ユダヤ民族というのは、長い間国を持たなかった人達で、世界中に散らばっているんです。アメリカにはユダヤのかたが多いですね。ヨーロッパで迫害された人達がアメリカに移り住んだりして。それで数秘がメジャー、という面もあります。

日本のように、アメリカでも「私◯◯座なんだ」って会話をしたりするんですか?

ジーニーさん:します。それはごく一般的ですよ。あと恋愛系サイトに自分の占いが自動的に表示されているようになっていたりとか。そうしたら、自分に合うかどうかすぐにわかりますよね。

なるほど。アメリカの人と話していて、星座の話になったことがなかったので、あまりポピュラーではないのかと思っていました。

ジーニーさん:たしかに、さっきお話ししたように、宗教というバックグラウンドがあるので、「占いにはあまりふれない」という人もいるかもしれませんね。うちとけたら別かもしれないですけど。

それだけパーソナリティを表しているもの、というとらえかたは、アメリカも日本も同じ、っていうことですか? 

ジーニーさん:そうですね。そして最初にも言いましたが、占い師さんのレベルは相当なものだと思います。

お話を聞いていると、アメリカで占い師さんにみてもらってみたくなりました! あと、アメリカのかたと占いについてちょっと話してみたい気に…♪
第2章香港編
では、アジアの国では、占いってどんなふうに浸透しているんだろう? やっぱり日本と同じ感じなのかな? ふと頭に浮かんだ中国の風景に、日本とはやっぱり違いそうな気がしてきたけど…
以前、香港に1年間住んでいたことがあるというジーニーさんに、香港での占い事情についてもうかがってみました!

香港には、願い事がなんでも叶うお寺のおみくじがある!!

「これは、香港のものなんですけど…」と目の前に、筒状のものを差し出したジーニーさん。フタを開けると、中には何やら細長い棒がギッシリつまっていて……
カシャンカシャンカシャンガシャン、カシャンカシャンカシャンカシャン……

両手にその筒を持って、振り始めたっ!

ドサッとかたまって出てきていた細い棒が、振り続けるうちに、だんだん三角形のようなカタチに飛び出す感じになって……

ついには1本だけ飛び出て、床にポトンッ(落下↓)

なんだなんだ、ナニゴトだ~!?
ビックリ顔をしていると、落ちた棒を拾い上げたジーニーさんが…

ジーニーさん:これは香港の「おみくじ」みたいなものですね。香港には「黄大仙廟(うぉんたいしんみょう)」という、願いが叶うことで有名なお寺があって、みなさん、そのお寺に願かけに行って、そこでおみくじを引くんですよ。真剣にお願い事をしながら振っていくと、1本だけスッと出てきて、ポロッと落ちちゃう。その番号が今のあなたへのご神託(しんたく)。そして、それを持って寺院の裏にたくさんいる占い師さんのところに行くんです。そうしたら「紙切れ」を渡されるんですけど、そこに古い詩が書いてあるんですよ。そして「それはこういう意味です」って解説してくれる。

ジーニーさん:お寺に行く時は、おみやげを持っていくのがオススメですね。

おみやげ?

ジーニーさん:リンゴとかみかんとかをお寺に持っていくんです。そして、願い事をする時に「これが叶ったら、今度は豚の丸焼きを持ってきますから」って約束する人も多いんです。それで、実際に豚の丸焼きを持ってきている人も見かけましたよ。これが、そのお寺に奉られている、黄大仙(うぉんたいしん)という神様です。
そう言って見せてくださったのが、この本の表紙↓

ジーニーさん:ここは香港の浅草みたいなところ、といえばいいでしょうかね。たくさんの方がお参りに来る場所で、そこで願ったことは叶うと言われています。これはそのお寺のおみくじの、レプリカなんです。

ジーニーさんご自身も、願い事は叶ったんですか?

ジーニーさん:十中八九、叶いましたね。

ビックリ!! 

私もそのお寺に、ぜひお参りしたいです!! じつは少し前からずっと、香港&マカオに行きたい、と思っていたんです。

ジーニーさん:では「香港に行って、黄大仙にお参りできますか」と聞いてみますか♪ 1本だけポロッと落とすんですけど、これが結構むずかしい。
と、おみくじを手渡してくれたジーニーさん。
はい、やってみます! あ、でも恋についてもお願いしたいです…。

ジーニーさん:笑。これは何回、引いてもいいんですよ。香港の人も、いろいろなお願い事をして、引いた番号を全部紙に書きとめて、占い師さんのところで解説してもらうんです。とりあえず、まずは香港に行けるか聞いてみましょうか(笑)。

「よし!」と見よう見まねで、ジーニーさんがされていたように、両手で筒を振ってみる。
カシャンカシャンカシャンカシャン………
振り続けるとわりとすぐに、1本の棒がぴょ~ん♪と飛び出してきた!
出たのは「6」。「あなたには才能があります。その才能をぜひ役立てなくてはいけません。そうすれば、少し時間がかかるかもしれないけれど、願いは叶うでしょう」という意味合いのよう。「恋のことも聞きたい!」っていう邪念がまじっていたかもしれない…(ー_ー)
何回引いてもいい、ということなので、すぐに恋のお願い事にも挑戦!
「ステキな恋ができますように…ステキな恋ができますように…彼氏…彼氏…」
カシャンカシャンカシャンカシャン………
最初にドサッと棒が大量に飛び出してきたと思ったら、今度は振っても振ってもなかなか1本にならない!
ど、どうして~~!?とちょっとアセりながら必死で降り続け………
出た!のは「7」。

ジーニーさん:ラッキー7ですね! 「あなたの人生は幸せなものになります。自分を大切にして、才能を役立ててください。1年以内に彼氏ができます」ですって。ここで宣言しちゃいますか? それで、彼氏といっしょに香港に行けばいいですね♪(^_~)

茶目っ気たっぷりのジーニーさんの言葉に、テンションすっかりアップ!! しかも2回とも「才能を役立てて」というフレーズが…。なんだかすごく説得力がある感じ。

ジーニーさん:このおみくじを買ってすぐに、ビックリする、すごく意外なこと言われて、それが見事に当たっちゃったんですよ。そして、人生がだいぶ変わったんです。香港では、こんなふうに占いがとても身近な存在ですね。あと、新しく事業をはじめる時とか、ビルを建てる時とかに、占いや風水を使う人が多いですね。当たる、当たらない、ということよりも、相談にくる、という感じですね。コンサルティングという感じ。僕も、香港で暮らしている間に、ずいぶん占いへの考えかたが変わりましたね。若い人は西洋占星術とかタロットが好きですけど、年配の方はお気にいりの占い師さんのところにお願いに行く、という感じですね。たぶん、黄大仙の言葉が、普通の人には難しくて、それを教えてくれるのが占い師、という捉え方なのではないでしょうか。

占い師さんって、通訳みたいなんですね。

ジーニーさん:そうですね。香港では、お寺と占いが密接に結びついているんです。そういうところは日本にはないですよね。寺院自体では何も売ったりしていないですし。

では占ってもらう時は、お寺にお金を払うわけではないんですか?

ジーニーさん:おみくじの道具はお寺で無料で貸し出してくれて、その解説代を占い師さんにお支払いします。値段もその人によってそれぞれ違っていて、僕の場合、なじみの占い師さんがいたので、「今日はこれだけしか持っていないのでこれでお願いします」って言って、みてもらったりしていましたね(笑)。

日本だとおみくじを引く時に、お金を入れますが、それとは違うんですね。お寺にはリンゴやオレンジなどをおみやげにして…?

ジーニーさん:そうですね。なくてもいいのですが、果物などのおみやげがあるとよりいいですね。そうすると神様がよろこんでくれるので。でもおみやげはみんな持ち帰るんですよ。横浜の中華街にある「関帝廟(かんていびょう)」も同じシステムです。入場料というのがあるんですけど、それはお線香料なんです。そしておみくじを引いたら、その結果をもらうときにお金が必要なんです。

香港と同じですね! 香港に行かなくても、横浜で似た体験ができる、ということですか?

ジーニーさん:奉っている神様は違いますけれど(黄大仙廟は「黄大仙」、関帝廟は三国志で有名な「関羽」)、似た体験ができます。ぜひ行ってみてください! 横浜で予行演習する、というのもいいかもしれませんね♪

今回は、占いを通して、世界をちょっと身近に感じちゃいました。占う方法はいろいろだけれど、占いに対する気持ちは、世界共通、みんないっしょなんだ~♪なんて。
占いで世界が1つ、になるとなんだかうれしいですね。
英語が共通語、っていうんじゃなく、占いが共通言語みたいに、占いでもり上がったり分かり合ったり、意外な縁ができたり…そう考えるとウキウキしてきませんか?
とりあえず、たまたま横浜に行く予定のあるみょんしは、ふしぎな縁を感じつつ、関帝廟にお参りに行ってきたいと思います!
みなさんも、機会があったらぜひ、いかがですか?