それではジーニー×ユピテルジョージの星トーク、スタートです。あなたの周りの人の星座を思い浮かべながら読んでみてくださいね!

あなたとあの人が0°

0°は、自分と相手が同じ星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、おひつじ座の相手との関係になります。

ジーニー:同じ星座ですから、やっぱり似ている部分が多い2人なんです。でも、似ているからこそ、一緒にいるとお互いの違う部分がすごく強調されて、場合によっては、自分の嫌な部分がすごく目についてしまうこともあるんですよね。もちろんその逆もあります。自分の長所を相手が見つけてくれて、それをのばしてくれる・・・そういう関係とも言えるかもしれないですね。

ユピテルジョージ(以下ユピテル):そうですね。自分のいいところ、悪いところと同じものを相手も持っているので、自分そのものに気づかされることも多い。すごく似ているので一緒にいてラク、っていうところはあるのかなって思います。

ジーニー:僕の父親は、僕と同じやぎ座なんですよ。子供の頃は「なんて似てないんだろう!」って思ってたんですけど、やっぱり変なところで似ているんですよね。すごく昔の歌謡曲の好みとか(笑)。相手を見ることで、自分はどういう人間なんだろう?って気づかせてくれる相手、なんですよね。

ユピテル:実は僕、高校生の頃、同じ星座の女性としかつき合ったことがなかったんですよ。

ジーニー:そうなんですか!? それは偶然・・・?

ユピテル:偶然です。別に自分と同じ星座の人を選んだわけじゃないんです。だって、その頃はまだ西洋占星術と出会う前でしたし! でも「どうしてそんなことが?」って考えたら、高校生の頃ってまだ「自分」というのがしっかり確立される前だったから、自分と同じものを持っている人と一緒にいるのが居心地が良かったんじゃないか、って。僕はふたご座で、話をするのが好きなので、お互いにたくさんしゃべり合って楽しい感じでしたね。大学くらいになると、ある程度「自分」ができてきて、自分とは違うタイプの人も視野に入ってくるんです。もちろんみんながみんな、同じなわけではないですが、僕のこの経験はすごく象徴的だったな~って。同じ星座の人の中に見える魅力って、自分の中にもあるじゃないですか? その魅力が見えるとワクワクするというか。

ジーニー:自分が、より明確に見えてきますよね。「同じ星座の人」(0°の位置の人)は“自己発見”のために必要な相手、という感じですかね?

ユピテル:そうですね!

あなたとあの人が30°

30°は、自分の星座の両隣の星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、うお座とおうし座の相手との関係を表します。

ユピテル:僕が思うに、自分の次の星座っていうのは、自分の苦手分野を克服した星座なんですよね。自分がなかなかできないことを、次の星座の人はすんなりできてしまう。(※あなたがおひつじ座の場合、次の星座はおうし座)でも、次の星座の人は、それが長所だとは気づきにくいんですよね。

ジーニー:自分にとって、それはごく普通にできることですからね。でも、30°の角度にあたる星座と接することで、自分にとっては普通だと思っていたことが、実は他の人から見たら長所になるんだ?っていうことに気づくんですよね。

ユピテル:逆に、前の星座の人から次の星座の人を見ると、最初は「理解しにくい相手」と思うんですよね。ふたご座の僕の場合、かに座の人のことが最初はよくわからなかったんですよ。僕はどんどん世界を広げていきたい、と思うのに、かに座の人は自分の世界を囲いたいタイプですから。でも、かに座の人と関わるにつれ、ふたご座が短所だと思っている“落ち着きのなさ”や“注意力に欠ける”とは真逆の“落ち着いていて”“注意力がある”部分に惹かれるんです。

ジーニー:30°の星座同士は、お互いに尊敬できる部分があって、補い合える関係だと思いますね。自分の苦手なことを相手が得意としてくれたりするので、1人ではできないことが2人だとうまくいく。そんな組み合わせでもありますね。合う時はすごく合うんです。恋愛関係になってある程度おつき合いが続いたら、これからもずっとこんな感じで続けていけそうだな~って安心感に変わっていくでしょうね。相手のことを「なんかよくわからないな」と感じつつも続いている2人の場合、実はうまくいっているんですよ。だんだんそういう実感が出てくるんじゃないかな。補い合える関係なので、ひとたびカップルになれたら強いと思いますね。

ユピテル:どんな部分を補い合えるカップルなのかは、隣り合う星座によって変わってきそうですよね。たとえばてんびん座とさそり座だったら、どちらも“対人関係”にスポットライトが当たるんです。人とはさらっとした関係でいたいてんびん座と、深く関わるのが好きなさそり座。同じテーマを持っているけれども、アプローチの仕方が違うんですよね。

ジーニー:そうですね。隣同士の星座には“成長の道筋”みたいなものがありますね。進化していく形、というか。

ユピテル:読者の皆さんには少し難しい話になってしまいますが、占星術で「ソーラーアーク・ディレクション」という考え方があるんですよね。「徐々に“次の星座”っぽくなっていく」というものなのですが、そういえば、僕、占いを始めた20歳頃から、どんどんかに座っぽくなってます(笑)。講演のお仕事は話好きなふたご座っぽいお仕事だと思うのですが、占いやセラピーなど癒しに関するお仕事ってかに座の得意分野だと思うんですよね。最近とくに「かに座っぽくなってきたな~」って感じます(笑)。

ジーニー:(笑)(やぎ座の)僕はもう完全にみずがめ座っぽくなっていますね(笑)。これについては別の機会に詳しくお話しするのもいいですね♪
あなたとあの人が60°

60°は、自分の星座を1とすると、数えて2つめにあたる星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、ふたご座とみずがめ座の相手との関係を表します。

ジーニー:60°の星座の人は、友人としてとてもつき合いやすい相手だと思います。自分と共通点が多くて、コミュニケーションがとても活発になりますから。

ユピテル:そうそう。なんか、親しい友達としてすぐに仲良くなれちゃう感じがありますよね。

ジーニー:そうそう! あと、そうですね、友達感覚でつき合える恋人、とも言えるかも。お友達だった人がある日突然恋人に、なんてことも起こりやすい関係ですね。その逆も言えて、恋人関係が終わったとしても友達としていられる関係。この相手とは、話が尽きない関係なんですよ。合コンとかパーティーとかでも、会った瞬間に、「この人とは気が合うな」って感じるんじゃないかな。交友関係も広がる組み合わせなんですよ。行動半径がなんとなく似ていたりするので、偶然同じ人を知っていたり、他の誰も知らないような映画をお互いが好きだったり。そんなことが起こりやすい、不思議な関係ですね。

ユピテル:新しい発見をくれる人、という場合も多いかもしれないですね。

ジーニー:そうですね。新しい世界に足を踏み入れるときのサポートをしてくれたり、キーパーソンになってくれる人でもあるので、それぞれに成長していける感じですよね。

ユピテル:この相手と語り合ったり、コミュニケーションすることで「あ~、自分ってこういうことに悩んでいたんだ」なんて、自然に気づかせてくれるような相性だったりするのかな、って。

ジーニー:コミュニケーションがポイントですね。

ユピテル:そうですね~。

ジーニー:僕にとっての60°の人は、うお座とさそり座。うお座の人とは話が尽きないですね。一緒にいてホントに楽しいし、さそり座の人ですごく長い間つき合っている人もいて。信頼できる友人、っていう関係ですね。ただ、仲良くなりすぎて、自分が不快になることがあったときは、きちんと境界線を引くことも必要になってきますね。その人との関係がそうすることを教えてくれるんですよ。他の人には言えないけど、この人だったらなんでも話せるから言いにくいこともちゃんと言える。

ユピテル:僕にとっての60°の星座はしし座とおひつじ座で、一番仲のいい友人がしし座なんですよ。一番激しく衝突して、すごく深く関わった親友ですけど、その境界線というのを意識することがすごく多かったですね。ただ逆に言うと、その境界線すれすれまでいけちゃうほど密なコミュニケーションがとれちゃう。それだけ話しやすい相手、気軽に話せる関係、って感じることが多いですよね。

ジーニー:境界線すれすれまでいける、というのが60°の面白いところですね。すごく近い存在だけれど決して同化する関係ではないですし。

あなたとあの人が90°

90°は、自分の星座を1とすると、数えて4つめに当たる星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、かに座とやぎ座の相手との関係を表します。

ジーニー:90°は一般的に「相性が悪い」と言われている関係ですね。実はこの関係についての違う見方をお話したくてこの企画があるんじゃないかな、っていうくらい!

ユピテル:そうですね! 僕はむしろ、相性が悪い方が深くつながれるんじゃないかな、って思うことが多いですね。90°の星座同士って、お互いに無いものを持っているので、最初は理解しにくいんですよね。「なんでこの人はこんなふうに言うんだろう? こんなことをするんだろう?」って、怒りさえ感じる。でもそれは、「自分のことをこの人にわかってほしい」っていう気持ちが生じるからだと思うんです。

ジーニー:30°の人との関係とちょっと似ているかもしれませんけれど、90°の相手と接した時の方がはるかに強烈な刺激を受けるんじゃないですかね。なんか、“情熱”みたいなものがあふれ出すというか。「この人に認めてほしい」という気持ちが強く出てくるんですよね。相性が悪い、と言われているわりに、実は恋愛関係が成立しやすい組み合わせだと思いますね。

ユピテル:ちょうど90°って、占星術的に「社会」と「家庭」に関わる位置じゃないですか? どちらも、“自分”を築くために重要な場所。“自分のルーツ”と“これからの自分”みたいなものをサポートしてくれるような関係性だったりもするのかな、って気がしますね。

ジーニー:実体験と絡んでいそうですね(笑)。90°の方とつき合ったことがあるんですか?(笑)

ユピテル:あはははは(笑)。90°の人は、僕にとってはおとめ座とうお座なんですけど、土星がおとめ座にいた2007年秋から2009年頃まで、仕事で一番関わった星座がおとめ座とうお座の人だったんですよ。

ジーニー:確か、クライアントさんにもおとめ座とうお座の人が多かったんですよね?

ユピテル:そうなんです。占星術の仕事をするにあたって、おとめ座とうお座の人が“クライアント”という形で僕を鍛えてくれた、って感じで。それってすごく90°的で、ある意味、補い合う関係性だなって思うんです。

ジーニー:そうですね。鍛えてくれる、という面ではとてもありがたい存在なんですけど、子供の頃のトラウマを刺激されたり、自分の神経を逆なでされたりするようなことも出てきやすい関係でもありますね。だから「相性が悪い」なんて言われることもあるんでしょうけれど、僕は、どんな星座の組み合わせでもうまくやっていくコツ、ってあると思うんですよ。

ユピテル:では90°の場合にはどうしたら?

ジーニー:僕からアドバイスさせていただくなら、“同じ夢を見ること”ですね。それは本当に“夢物語”でいいんです。でも同じ夢を持つことで、いろいろ一緒に力を合わせてしなければいけないことが出てくるでしょう。90°の相手は、自分の中に隠れていた情熱を刺激してくれる存在でもあるんですよね。ユピテルさんはどう思いますか?

ユピテル:僕は、“客観的に自分を見つめる”ことで関係がうまくいくんじゃないかと思います。今まで「自分は自分」って思っていたことを相手の観点から見ていくことがすごく大事になるのかな、って気がしますね。

ジーニー:悪い相性って言われても、そんなに気にする必要はないですよね! むしろ、すごくロマンチックなことがいっぱいあると思います。激しい恋、大恋愛になりそうですね。僕、どんな組み合わせであっても、そこに学びとか成長とかがあれば、プラスなんじゃないかと思うんです。

ユピテル:そういう意味では、90°の関係は、一番成長できそうな関係ですよね!

ジーニー:でも、だからといってそれを理由につき合う相手を選ばずに、今好きな人とどうすればうまくやっていけるかを考えてほしいですね(笑)。

ユピテル:占いという観点から相手を見てみることで、違う関係性が見えてきますよね。うまくいかないと感じる理由だけでなく、逆に相手をすごく好きな理由も見えてきますし。

ジーニー:そうですね。占いは自己発見のための素敵なツール、ですから。

ユピテル:ええ、その通りですね!

熱く、そして楽しそうに話すお二人。
この後、120°、150°、180°の位置関係にある星座同士について話が展開することに。
あなたとあの人が120°

120°は、自分の星座を1つめとすると、数えて前後の5つめにあたる星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、しし座といて座の相手との関係を表します。

ジーニー:一般的に120°の星座同士は、すごくいい相性と言われています。ひとたび気が合えば、ひたすら楽しい組み合わせなんですよね。一方で、どちらかが強烈に片思いをすることが多くて、相思相愛の仲になることは意外と少ないんじゃないかと思うんです。場合によっては、「この人は自分と同じ匂いがするから、恋愛対象にはならない」と感じることもあるでしょう。

ユピテルジョージ(以下ユピテル):それは僕も同感! 120°の星座同士は一見周りから見たら「たわいもないこと」でも、本人達同士ではいちいち共感できるから(笑)、とっても楽な関係なんです。でもいざ恋愛関係になると、どちらかが一方に対して片思いになりやすいのかなって思います。120°は占星術では「恋愛」に関係する角度と言われています。でもある意味、恋愛における「好き」のキホンって「片思い」だと思うんです。

ジーニー:「好き」のキホンって「片思い」なんですか?!(笑)

ユピテル:そう(笑)。…というのも「両思い」だって、お互いがお互いに対して「片思い」をしているわけじゃないですか。じゃあ片思いで大切なことって何だろうと考えたら、自分の気持ちと向かい合いながら、それをいかに自分で受け入れるかとか、またどうやって相手にそうした気持を伝えていくのかとかを考えることなのかなと思うんです。

ジーニー:なるほど。120°の相手に自分をアピールするために、自然とクリエイティブな感性が刺激されたり、才能が開花することも考えられますね。120°の関係性って、好きになられる方の立場からすると「あ、自分のことをこんなに好きになってくれるんだ! じゃあ、つき合ってみようかな?」という感じで始まることが、けっこう多いと思いませんか?

ユピテル:そうですね。120°の関係性ってつき合っていてもある意味ベースは片思いだから、好きになる方は好きになった相手から振り回されてしまうことが多いですし。

ジーニー:そうそう!(笑) そうすると、好かれた相手はどんどんワガママになっていきますよね。好きになった方も「好きになっちゃったんだからしょうがない」とばかりに、相手のワガママにいつまでも振り回される!

ユピテル:恋愛って、相手のことを好き過ぎるとうまくいかないものなんですよね。だから120°の関係にある星座の異性を好きになったときは、自分ばかりが好きになり過ぎないように気持ちのバランスをとることが大事だと思います。特に、自分の星座から数えて5つめの星座(自分の星座を1つめとして数えて、反時計回りに5つめの星座)を好きになったときは、相手に振り回される傾向が強くなるでしょう。逆に、自分の星座から数えて9つめの星座から好かれると、恋愛では自分が優位に立てる可能性が高いとも言えますね。

ジーニー:さらに言うと、主従関係のようになることもめずらしくありません。たとえば90°の星座同士なら「自分が“主”なんだ」という感じで相手に挑戦することになりやすいんですけど、120°の星座同士はそれをしません。最初から立場が自然に決まっていて……、先に好きになったほうがもう負けなんです(笑)。

あなたとあの人が150°

150°は、自分の星座を1つめとすると、数えて前後の6つめにあたる星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、おとめ座とさそり座の相手との関係を表します。

ジーニー:150°の関係って永遠に相手のことがわからないんじゃないかな~。やっとわかりかけてきたと思ったら、相手はもう別の方向に進んでいる。まるでトムとジェリーみたいに、ずっと追いかけっこをしているような組み合わせです。

ユピテル:占星術のあらゆる要素が違いますからね。具体的に言うと二要素(男性星座・女性星座)や三区分(活動宮・不動宮・柔軟宮)、それに四元素(火・地・風・水)などが全部違う。一般的に、まるで水と油のような関係だと言われることが多い相性なんです。

ジーニー:水と油だから相性が悪いわけではなくて、あまりにも違うから相手のことがすごく気になるんですよね。でも、“気になる”というのは、セクシャルな魅力にもつながります。 “自分と異なる要素を持っているあの人とひとつになりたい”という気持ちにもなりやすいというか。

ユピテル:この相手を好きになったら、どうやって近づけばいいと思いますか?

ジーニー:う~ん。「強烈に惹かれ合う」のを待つ以外にないんじゃないかな。あえて言うなら、近づくのではなく逃げてみるのはどうでしょう? 追いかけるのをやめたら、相手が追いかけてくるかもしれません(笑)。150°の星座同士って「わかってもらおう」と必死になっても仕方がないんです。「わかり合えない相手」と思ったほうが正解かもしれませんね。

ユピテル:僕は150°の星座って、川の対岸にいるような存在という気がします。お互いが努力をしてその川に架ける橋を作っていく作業が必要なんじゃないかって思うんです。互いの間に流れる川を埋めるのは無理だけど、川の両岸に橋を架けることはできますよね。そして最終的に、対岸に橋を架けて相手の世界に行けたとき、いろんなことを相談できる深い関係になれると思います。違った価値観を持っているからこそ、悩んだときなどには、相手の世界が自分の世界に対してまったく違う光の当て方をしてくれるんじゃないかな。

ジーニー:僕にとって仕事関係で大切な人って、150°の星座が多いんですよ。あ、そういえば……。ふたご座のユピテルさんとやぎ座の僕も150°の関係ですよね!

ユピテル:そうですよね(笑)。一般的に、あまり良くないと言われている150°同士の相性ですが、僕の場合は、個人的に深くつき合っている人って意外と150°の人が多いんです。これは偶然そうなったというよりも、僕はちょっとあまのじゃくなところがあって(笑)、あえて占星術で相性がイマイチな人とつき合うようにしているんですよ。

ジーニー:そうかあ。それが理由で僕と親しくなったわけですね?(笑)

ユピテル:違いますよ! 最初はジーニーさんの星座を知りませんでしたから(笑)。僕の実感として、占星術で一般的に良くないと言われている相性のほうが、深くつながることができるという感覚があるんです。個性が違うということがわかっているからこそ、ある意味で先入観なしに相手を受け入れることができるし、だからこそ深く結びつくことができるのかな、と。まぁ、ただ単純に、自分にないものを持っている相手と一緒にいるとおもしろい、というのもあるんですけどね(笑)。
あなたとあの人が180°

180°は、自分の星座を1つめとすると、数えて前後の7つめにあたる星座。たとえばあなたがおひつじ座なら、てんびん座との関係を表します。

ジーニー:180°というのは対極の角度なので、すごく力強い関係が生まれるのは間違いないでしょう。180°の星座同士には強烈な磁石のような力が働いていて、引きつけ合う要素がたくさんあるんですよね。

ユピテル:僕も180°の相性って一緒に生きていきやすい関係だと思います。恋愛心理学では出会った二人が親しくなるためには「自分と似ていること(類似性)」と「自分に足りない部分を相手が持っていて、それを補ってくれること(相補性)」という2点が必要だと言われています。そして、占星術における180°の相性というのは、そうした意味でこのふたつの要素を兼ね備えていると思います。だから、180°同士って惹かれ合うんじゃないかなって。

ジーニー:惹かれ合う反面、衝突の多い組み合わせであるのも確か。実は同じテーマを目指しているのだけど、考え方がまったく違うと思います。

ユピテル:そうそう! 同じ山の頂上を目指しているけれど、真逆のルートで登っているという感じなんですね。

スタッフ:では、それぞれどんな違いがあるのかお話ししていただきましょう!

おひつじ座×てんびん座
└この組み合わせは「アイデンティティと関係性」がテーマ。「まずは自分のことが一番」というおひつじ座と、「みんなとうまくやっていかなくちゃ」と考えるてんびん座。まったく違うんですけど、お互いに「ああいうふうに生きられたらいいな」なんて憧れてているはず。(ジーニー)

おうし座×さそり座
└おうし座とさそり座は「豊かさ」がテーマ。おうし座が衣食住の豊かさを求めるのに対し、さそり座は、人との関係の中での豊かさを求めています。つまり、おうし座は目に見える豊かさを求めていて、さそり座は目に見えない豊かさを求めている、ということが言えます。(ユピテル)

おいしいものをもらったとしたら、それを一人でゆっくり食べたいと思うのがおうし座で、好きな人と一緒に食べたいと思うのがさそり座という気がします(笑)。(ジーニー)

ふたご座×いて座
└どちらも「何かを知る」というのがテーマですね。ふたご座にとって何かを知るというのは、自分の身近なところから情報を集めるという感覚。その一方で、 いて座はより哲学的に「○○とは何か」と考える傾向があります。そうした意味でも、同じ「知る」ということに関して、アプローチが対照的なんですよね。(ユピテル)

かに座×やぎ座
└かに座もやぎ座も「何かを守っていきたい」という共通のテーマを持っていますが、かに座が家の中からそうするのに対し、やぎ座は外でしっかり仕事をすることで自分の家を守っていこうとします。(ジーニー)

かに座もやぎ座も比較的保守的な星座だと言われていますが、それはそうした意識が社会というパブリックなものに対して表れるか、家庭というプライベートなものに対して表れるかによってかわってくるわけですね。(ユピテル)

しし座×みずがめ座
└テーマは「自己表現」。しし座が女優や俳優でみずがめ座が舞台監督的な組み合わせだと思います。スポットライトを浴びたいしし座と、舞台の上の人物にどんなふうに光を当てようかと考えるみずがめ座という関係ですね。僕はこの組み合わせのカップルをよく見かけますよ。最初のうちはしょっちゅうケンカをする けど、そのあとすごく仲良くなるんです。僕の周りでこの組み合わせで結婚したカップルは多いですよ!(ユピテル)

おとめ座×うお座
└おとめ座とうお座は「人を癒す」がテーマとなります。おとめ座は「あなたは○○で悩んでいるんですね」というように、理性に基づいてその人をサポートし ます。おとめ座の人に自分の気持ちを的確に分析してもらえると、モヤモヤしていたものが整理されて気持ちがスッキリする。逆にうお座は、一緒にお酒を酌み 交わしながら感情的に相手に寄り添って話をきいてあげるというやり方で。だから、うお座の人がウンウンとうなずいて話を聞いてくれると、悩んでいたことが段々どうでもよくなってきてみんな癒される。(ユピテル)

ジーニー:合わないと言われている180°の関係は、実は同じテーマを持っていながら、アプローチが違うだけなんです。それをお互いが密かにうらやましく思っている関係ということが言えそうですね。

ユピテル:180°の星座同士にはある種の「尊敬」という気持ちが介在することが多いのではないでしょうか。お互いにひとりの人間として認め合える関係というか。ただ異性として好きと思うよりも、人として素敵と思える人でしょう。180°のアスペクト(角度)はリスペクト(尊敬)の関係ですね(笑)!

7つの相性についてお二人にお話をうかがいきましたが、みなさんの好きな方との関係はいかがでしたか? 

ジーニー:「この人とこれからどんな風につき合っていけばいいんだろう?」という疑問の答えは、占いをより深く知ることで見えてくるんじゃないかな。

ユピテル:そうですね。占いは人と人との関係性をわかりやすく説明してくれる“魔法の図書館”だと思います。もちろん占いという“魔法の図書館”があるからといって、それによって関係性が決定づけられるわけではありませんが、占いを通じて関係性を改めて振り返ってみることでいろいろな発見ができるはずですよ。

ジーニー:その通りだと思います。占いでつき合う相手を決めるのではなく(笑)、今つき合っている相手とどういう風につき合っていけるのか…そういう目線で占いを活用してくれると嬉しいです! 
番外編
ジーニー&ユピテルジョージのプライベートトーク☆

ふたりが出会ったキッカケって?

ユピテル:ジーニーさんを知ったキッカケは、ジーニーさんが監修・執筆をされているYahoo!占い(の12星座占い)。またそれ以前にも、僕のクライアントさんでジーニーさんの占いを見ていらっしゃる方からしばしばお話を聞いてお名前を耳にしていました。それからしばらくしてジーニーさんのTwitterでのツイートを拝見しはじめたのですが、そこで語られる言葉や、占星術研究家であり、またヒーラーでもあるというジーニーさんの立ち位置に自分との“近さ”をすごく感じたんですよ。共通する価値観がたくさんあるな~、って。

ジーニー:僕は、フォロアーの中に面白いアイコンの人がいるな、と思ったのが最初でした(笑)(ユピテルジョージさんの、羽根をモチーフにしたアイコン)それでツイートを見てみたら、“わ~、この人の言うことってすごいな!”と思って。

と言うジーニーさんの言葉に「わぁ、ありがとうございます!」とニコニコ顔のユピテルさん。

ユピテル:しばらくして、僕が“いつかお会いしたいです”ってツイートしたんです。そうしたらジーニーさんも“ぜひ良かったら!”ってお返事をくださって。それが6月の新月の日だったんですけれど、実際にお会いしたのも、たまたま7月の新月の日で…。

ジーニー:(対談をすることになった)今日も新月。すごい偶然ですよね(笑)」※注 9月8日新月の取材でした。

そうなんです! 今回の対談日時も、たまたまセッティングできた日が新月だったんです! なんだかワクワクする偶然♪ 

気になるお互いの印象は?

ユピテル:僕から見たジーニーさんは、ほんとうに、ほんとうに、ほんっとうにいい人!!

ジーニー:おだてなくてもいいですよ(笑)。

ユピテル:第一印象は“誠実な方”だなぁと。そして、二度三度とお会いしてお話ししていくなかで、ほんとうに優しくていい人なんだなぁという思いは確信になりました。そしてジーニーさんはとってもオシャレ!(笑)。また、占星術家・ヒーラーとして、新月の願い事やスペースクリアリングの方法など、読者に対していつも実践しやすい内容を分かりやすく教えてくれるところだったり、そうしたお話しの中でも遊び心やユーモアあって読み手を常に楽しませてくれるところもとても尊敬しています!

ではジーニーさんからみたユピテルさんって?

ジーニー:ユピテルさんは今後すごく活躍される方だと思います。学術的なアプローチを外さない一方で、共感できる部分がたくさんある。最近では珍しく、文章を書くことに対するパッションをすごく感じるんです。ユピテルさんのサイトを見るとわかるのですが、占いの文章と他の記事の文章の印象が全然違っていて、それも魅力的ですね。知性とハートのバランスが取れている方だと思います。



【ジーニー】エンジェリック占星術
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